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ダン梨・W
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情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さぁ!!そんなもん知らねぇ!!俺たちは突っ走る事しか知らねぇ!!死んでも前のめりになって進んで足がもげても芋虫みたいに邁進して進んで進んで自分と言う存在がただの電気信号の集積体となっていつか滅ぶ現実がくるその日まで魂だとかなんとかいう目に見えない本当を求めろッ!!いつだって『それでも』って言い続けろ!!妥協なんてみっともねぇ、妥協するのが大人なら俺は大人にならなくたっていい!俺らは永遠にネバーランドの子供たちさ!人間は可能性だ!無限の意識だ!!無限のテロメラーゼがなくたって無限力(むげんぢから)信じてりゃいつか刻だって支配できる日が来るんだよ!!未知なるオデッセイ、人間の夜明けだ!!プロジェクト・オーバーロード!!世界を超えろモルドォォォォォォォォォッ!!!」
「一言一句意味分かんねんだよぉ!!」
「命をぉぉぉぉおおおおおおお、ン燃やせェェェェェェェェェェェッ!!!」



「って感じだったんだけど覚えてる、バミューダ?」
「ごめん、覚えてない。仮に覚えてたとしてもその内容ならしらばっくれるけど」
「そう……いや、いいんだ。元はと言えばアーニャさんが悪いし。でもバミューダはこれから一生お酒は控えてね。途中からリューさん相手に知らない冒険者のおじさんと一緒に戦ってたからね、バミューダ。びっくりすることにちょっとリューさん押されてたよ」

 悲報・俺、成人前に早くも酒を飲めない体になる。
 というかモルドってあいつだろ。原作で酒場追い出された逆恨みでバカやった冒険者の。黒光りゴライアスと戦う羽目になったの殆どあいつのせいであり、あいつをそそのかした屑野郎(ヘルメス)のせいだ。よーし、ヘルメスから慰謝料絞り取る算段今のうちにしておくか。俺、ああやって自分は関係ないですみたいな面してるやつの顔引き攣らせる為に原作知識使ってるみたいなところあるから。

 で、数日後。ベルと俺に二つ名が授けられた。

 ベル――どこか初々しさを感じさせながらもランクアップ最速記録を塗り替えた経歴から、授けられた仇名は「未完(リトル)少年(ルーキー)」。

 バミューダ――ランクアップ後の酒盛りでとんでもない酔っ払いっぷりを発揮して、しかもなぜか素面より強かったという経歴から、授けられた仇名は「酩酊(マダ)化身(アヴァター)」。
 
「ってサラっと嘘付け加えるのやめてくれませんかねぇシルさん」
「ごめんごめん。アレは悪戯したアーニャが悪いもの。バミューダくんが壊した店の備品も――まぁ酔っぱらいつつもそんなに壊さなかったんだけど――アーニャ持ちになったから」
「実行犯はバミューダなのに納得いかないのにゃぁぁぁーーーッ!!」

 酒を盛った張本人のアーニャ氏は店の雑用全部やる大作戦を一人で実行させられている。今は
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