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真田十勇士
巻ノ百三十八 仇となった霧その八
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も危ういのですからな」
「軍勢が崩壊してしまう、そして生きておられるとしても」
「捕虜になることもですな」
「そうやも知れぬ、後藤殿を失う訳にはいかぬ」
「では」
「急ぐぞ」
「殿、小松山の方から聞こえまする」
 由利が言ってきた。
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