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ドリトル先生と和歌山の海と山
第十幕その五

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「そうしたことを楽しむかもね」
「成程ね」
「それも面白いしね」
「うん、高野山は観光名所でもあるしね」
「そうだよ、マスコットもいるしね」
 先生は高野山にも誕生したそうした存在のお話もしました。
「こうやくんね」
「あの荒野聖を可愛くした感じの」
「そう、彼もいるしね」
「何か日本人ってマスコットキャラ好きだよね」
「ゆるキャラがだね」
「結構あちこちにいるよね」
 日本のです。
「そうだよね」
「その場所とかのシンボルにも宣伝にもなるしね」
「だからだね」
「よく置かれるんだ」
 そうしたマスコットとしてのゆるキャラがです。
「そうなるんだ」
「それでだね」
「滋賀県のひこにゃんや千葉県のふなっしーが代表でね」
「この高野山にもいてだね」
「そうなっているんだ」
「ううん、そういえば和歌山県自体にもいるしね」
「よしむねくんだね」
「あの人と空海さんは」
 まさにと思う先生でした。
「和歌山の代表人物なんだね」
「そうなるよ」
「やっぱりそうなんだね」
「そう、そしてね」
 さらにお話する先生でした。
「そのこうやくんのグッズもあったらね」
「買うんだ」
「そうするよ」
「サラさんにも大学のお知り合いの人達にも」
「買って帰るよ、ご近所にもね」
「日笠さんにもね」
「勿論だよ」
 ここでも気付かないまま応えた先生でした。
「是非ね」
「いいことだよ、それでね」
「それで?」
「いつも通り日笠さんには他の人より一品多くね」
「またそう言うんだ」
「その品もいいものをね」
 他の人達よりもです。
「忘れないでね」
「皆そう言うしね」
「是非だよ」
「あと先生、一つ気になったことですが」
 今度はトミーが先生にお話しました。
「明日の朝は早いですよね」
「うん、お寺の中にいるからね」
「そうですよね」
「もう日の出位にはね」
「起きるんですね」
「そして御飯を食べてね」
「お寺の中を回るんですね」
 先生にこのことも聞いたトミーでした。
「そうなりますね」
「そうだよ」
 まさにと答えた先生でした。
「明日もね」
「うん、それじゃあね」
「明日も楽しむ為にね」
「今は楽しく食べてお風呂に入って」
「そうして寝てね」
「また明日もね」
「そうしようね、しかしここでもね」
 今も般若湯を飲みつつお話する先生でした。
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