第49話 死亡遊技
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「ラップ少佐も何か考えてくださいよ」
いきなり振られたラップは驚く。
「俺か?」
「此処は、フェザーンに連絡をして正式な抗議をしたらどうでしょう?帝国も非常に危険な行動を取っている訳ですから。フェザーン側からの圧力を期待すると」
「んー、少佐の答えは、及第点過ぎるんですよね。もう少しあくどい考ってありませんか?」
「それは、小官には無理だ。アッテンボロー中佐にお任せしますよ」
「ハハハハ。中佐は同盟一あくどいですからな」
シェーンコップの言葉にリーファ以外が苦笑する。
「それはさておき、どの様な方法で特殊工作艦にお灸を添えるかだ」
「中佐には、腹案があるのではないですかな?」
カールセン提督とシェーンコップの言葉にリーファが応える。
「まあ、あるにはあるのですが。えげつないですし、対象物を間違えたらえらい事になります」
「それはどんな方法だね?」
なら俺に聞く必要は無いじゃないかとラップは思ったが話を聞く内に俺に聞いた訳が正論を述べて貰いどれだけリーファの策があざといかを判って貰うと言う事だと判ったのである。
「幾つかあるのですが、まずは敵と同じ手を使う方法です。つまり海賊に扮して襲撃する。しかし関係ない船を襲撃したら大変な問題になりますけどね」
「確かに、危険な行為だ」
「その2、帝国軍巡航艦をフェザーン回廊へ突入させて、特殊工作艦至近で自爆させる、無論死体を乗せたままですけど。利点はフェザーンに帝国軍が彷徨いているのを知らせることが出来る。それによりフェザーンと帝国の仲が悪くなる可能性が有ると言うことです。しかし、国際的な問題を現地が勝手にやる訳にはいかない訳です」
「当艦隊は其処までのフリーハンドは無いからな」
「次に、囮船から平文で特殊工作艦へ巡航艦を捨てて逃亡中だが故障したので助けを求め。同盟領までおびき寄せて拿捕する。此が一番安全なんですがね、暗号通信自体が不明ですので、平文ではたして敵が引っかかるか不明なんです」
リーファの意見が出尽くした所で、カールセン提督が参加者全員を見回しながら意見を求める。
「アッテンボロー中佐の作戦だが、貴官達はどう感じたのか率直な意見を求める」
「そうですな、我々ローゼンリッターとしては、海賊行為が一番面白いと思うますがね」
「シェーンコップ中佐、面白さで作戦を立てては、問題が生じるのでは?」
「参謀長、時には冗談も必要ですよ」
シェーンコップの言葉に、フィッシャー参謀長も苦笑いする。
「やはり、第三の案が尤も適しているかと思います」
「小官もラップ少佐の意見に賛成です」
「自分もです」
「うむ、どうやら決まったようだな。アッテンボロー中佐、第三案を実行できるように作戦を立ててくれ。伯爵の事も有るので、そんな
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