第十幕その五
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「だからね」
「それで、ですね」
「あの人は皇帝なんだ」
「そして皇帝もですね」
「この国ではオズマ姫が国家元首だからね」
「皇帝の上におられる」
「言うならば法皇かな」
こう答えたバド王でした。
「外の世界で言うと」
「外の世界のこともご存知ですか」
「トロット達から聞いてね」
それで知っているというのです。
「僕も知ってるよ」
「そうなんですね」
「そちらでも王の上に皇帝がいてだね」
「はい、そして日本では違いますけれど」
今はステゴザウルスとお話をしている恵梨香を見つつお話をします、見ればそこにジョージと神宝、ナターシャもいます。
「欧州ではそうみたいです」
「皇帝の上に法皇がいるね」
「はい、あとロシアは皇帝と法皇が同じだったとか」
今度はナターシャを見てお話したカルロスでした。
「言うならばオズマ姫が皇帝で法皇で」
「兼ねていたんだね」
「そうだったみたいですが」
「オズの国ではね」
「皇帝の上のオズマ姫はですね」
「法皇様みたいな存在だね」
強いて言うならというのです。
「あの人は」
「そうなんですね」
「そう、そしてね」
さらにお話するバド王でした。
「僕は王様でね」
「その王様になられるのにですね」
「冒険の末にね」
「イッソスの女王と戦争にもなりかけて」
「あの時は大変だったわ」
くすりと笑ってです、フラフ王女も言ってきました。
「一体どうなるかってね」
「思ったよね」
「それが無事解決してね」
「僕達は仲良くなれたしね」
「二つの国は平和になって」
「僕は王様になって」
「私はお姫様になったわ」
そうしたことがあったというのです。
「あの時は大変だったけれど」
「今は素敵な思い出だね」
「本当にね」
「そのイッソスの女王のところが最後に行く場所なんですよ」
カルロスは笑ってそのお二人にお話しました。
「このノーランドの次に」
「そうだね、じゃあね」
バド王はカルロスのお話を聞いて笑顔で応えました。
「僕達からも宜しくって伝えてくれるかな」
「お友達としてですね」
「また会った時は宜しくとね」
「はい、伝えさせてもらいます」
笑顔で答えたカルロスでした。
「そのことは、というかもうすぐにでも」
「メールで、ですね」
「はい、僕達はイッソスの女王のメールアドレスを知らないですが」
「トロットなら知ってるよ」
「それならトロット王女にお願いします」
早速自分の携帯を出して言うカルロスでした。
「今から」
「そうしてくれるかな」
「はい、これから」
笑顔で答えたカルロスでした、そしてです。
早速トロットに携帯をかけてお願いをしますとトロットからも返事がきてです、そのうえでなのでし
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