第十幕その三
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見事な王様の服を着た金髪の少年と長い金髪の華奢な奇麗なドレスを着た少女が二つの玉座に並んで座っていました、二人共目の色は青でお顔立ちがよく似ています。
そのお二人にです、トロットは笑顔でお話をしました。
「お久し振り」
「うん、こちらこそね」
少年がトロットに笑顔で応えました。
「よく来てくれたね」
「用件は連絡した通りよ」
「プレゼントを届けにだね」
「来たのよ」
「嬉しいよ、じゃあ喜んでね」
「プレゼント受け取ってくれるのね」
「そうさせえもらうよ」
こうトロットに返事をするのでした。
「これからね」
「それじゃあね」
「それでだけれど」
見れば少年は十六歳位です、トロットよりも年上で少女はその男の子よりも一歳か二歳年上の感じです。
そのお二人がです、カルロス達を見てトロットに尋ねました。
「その子達があの」
「そう、オズの国の名誉市民のね」
「五人の子供達だね」
「そうよ」
トロットはにこりと笑って答えました。
「この子達がね」
「そうだね、はじめまして」
少年は五人に笑顔で挨拶をしました。
「このノーランドの国王バドだよ」
「王女のフラフよ」
少女もにこりと笑って答えました。
「バドの姉でこの国を二人で治めているの」
「はじめまして」
五人もお二人に笑顔で挨拶を返しました。
「お邪魔させてもらっています」
「邪魔なんかじゃないよ」
バド王が笑って言葉を返しました。
「とてもね」
「だといいですけれど」
「それなら」
「よく来てくれたね、じゃあ今からね」
「皆で歓迎のパーティーをするから」
フラフ王女も言ってきました。
「楽しんでね」
「いや、皆に歓迎されてもらってね」
キャプテンも笑顔で言います。
「嬉しいよ」
「そう言ってもらえると僕達も嬉しいよ、じゃあね」
「今からだね」
「プレゼントを受け取って」
そしてというのです。
「我が国のパーティーを開くよ」
「ノーランドのですね」
「そうだよ、これからね」
まさにとです、バド王はカルロスに答えました。
「そうさせてもらうよ」
「どんなパーティーなんでしょうか」
「それは見てのお楽しみだよ」
今は内緒というのです。
「もうすぐだからね」
「楽しみにてですね」
「待っていてね」
「それじゃあ今からね」
トロットが前に出てそうしてでした、お二人に笑顔でプレゼントを手渡しました。それが終わってからです。
お二人は皆を笑顔で王宮の外、街に案内しました。そのうえで皆に言うのでした。
「さて、ではね」
「今からパーティーをはじめましょう」
「あれっ、ここでなんですか?」
カルロスは街に案内してくれたお二人に怪訝なお顔で尋ねました。
「街でする
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