暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第1章 これから始まる物語
第4話 魔法少女はじめました
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ぎ」という名前のぬいぐるみ――は、いまでもあたしの宝物だ。
 ――――原作の「ヴィータ」が好きだったぬいぐるみを参考にした手作りらしいが、あたしの嗜好にぴったりだった。
 うぬぼれでなければ、一番近くであいつの成長を見守ってきたのは、姉貴分のあたしだろう。
 

 ――――だから、あたしだけは、はやてがしてきた努力とその成果を認めてやらなくてはならない


 あいつが一人で立ち上がれるように背中を押し、危なくなったら助ける。
 過剰に甘えさせれば、成長して独り立ちしたとき苦労するのは、はやて自身だ。
 したがって、適度な距離を保ちながら、接しなければならない。
 嬉しそうにこちらを見つめる姿には、苦笑してしまう。


「晩飯は任せる。その代わり、デザートにアイスをつけてくれ」
「はいはい、わかったよ。えっと、ヴィータ姉は、どのアイスが好きだったっけ――」


 ――――やれやれ、手のかかる妹だぜ





『シュベルトクロイツ、セットアップ』
 ――『Jawohl』


 リインフォースとともに夕飯の買い物に行った帰り道。バイサー討伐の場面で、うまくグレモリー眷属と居合わせることができた。
 すぐさま、騎士甲冑――防護服(バリアジャケット)のベルカ版――を展開し、援護に回る。そこで見た光景は、衝撃的だった。
 戦いには全く素人であるはずの兵藤一誠が、パンチ一発で、決して弱くないバイサーをのしてしまったのだから。


 援護といっても、シールドくらいしか使わなかった。
 ボクとリインフォースも支援要員として、最低限の活躍はできたと思いたい。
 ちなみに、ボクのデバイスは、原作アニメにでてきた騎士杖と同じだ。ボクの身長をやや超えるくらいの短槍に、十字の穂先がついている。
 名前がつけられていなかったので、原作通りに「シュベルトクロイツ」と名付けた。


『すげえ、銀髪ボインのお姉さんがいるだと!?』
『ボクの家族を厭らしい目でみないでくれないかね?』

『え……どうしてここに八神さんが――もしかして、八神さんも悪魔だったのか』
『それは違うな、兵藤君』
『一誠君。彼女はワケありでね。詳細は明日の放課後でもいいかしら?』
『……先輩がそういうのなら』
『構わないさ。ボクも早く帰って、夕飯の支度をしたいからね』


 騎士甲冑も、これまたほぼ原作通りだ。
 白い大きめのキャスケットとオーバーコートを着込み、背中に4対の小さな翼が生えている。
 相違点としては、太もも丸出しの丈の短いタイトスカートが、スラックスに変更されている点がまずひとつ。
 もうひとつは、天使や堕天使連中と区別するために、背中の翼を、黒から赤に変えてある点だ。赤色にした理由は、ヴィータ姉の騎士
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