暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第1章 これから始まる物語
第4話 魔法少女はじめました
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言っては悪いが、彼の頭の出来はあまり良くない。もちろん、英会話などできるわけない。
 にもかかわらず、彼が英語で会話できる理由は、一重に悪魔化した恩恵ゆえにだ。音声限定とはいえ、自動翻訳能力を悪魔は備えており、転生悪魔も同様の能力をもっている。


 ――――ボクの場合、前世の知識という反則技のおかげで、英語は得意だから必要ないかもしれないけれども


 後日、悪魔がもつ自動翻訳能力の理不尽さを愚痴ったところ、リインフォースに翻訳魔法の存在を教えられた。魔法も大概反則技であると、改めて認識した出来ごとであった。


 さて、彼女も今後の鍵を握る原作キャラクターの一人ということで、サーチャーをつけることにした。行動を監視するという意味もあるが、堕天使に虐待されないか見守り、もしものときに保護するためでもある。
 いくら原作で彼女が助かるということを知っていても、手の届く限りにおいて、見捨てるという選択は許容できない。
 

 しつこいようだが、ボクは、いまを「現実」として認識しているし、この世界の住人も同様である。
 そもそも、ボクという存在がいる時点で、原作知識は絶対ではない。あくまで、参考程度にとどめるべきだろう。むろん、重要な価値があることに変わりはないが。


 物思いに耽っている間に、アーシアが教会――悪魔の領地内にも関わらず、堕天使が不法占拠している――――の前まで、兵藤一誠に案内され、お礼をいっているようだ。
 彼と別れ、教会の入り口に向かう彼女の顔は、先ほどとは打って変って、痛々しい表情をしている。
 いまのところ、堕天使に著しく不当な扱いはうけていないようだ。
 もっとも、丁重にもてなされているわけでもなさそうだが。




 アーシアを発見した日の夕方、リアス・グレモリーから、はぐれ悪魔――名前は、原作通りバイサーだった――が出現した、との報告を受けた。
 普段とは違い、協力要請はなかったものの――こちらから協力を申し出ると、一瞬怪訝な顔をした後、了承された。
 おそらく、彼女としては、兵藤一誠の赤龍帝としての力をみたいのであろう。
 まだ、彼が神器を所有していることを、ボクたちは、知らないことになっている。
 したがって、「偶然」彼女たちと遭遇し、彼の力を観察することにした。


「二人だけで、戦場に赴くと言うのですか!?」
「そうだよ。理由はこれから説明するけれど――」


 偶然を演出するのならば、八神一家が勢ぞろいしていてはまずいだろう。
 どうみても、スタンバイしていたことがばれてしまう。
 ばれてしまえば、どうやって場所とタイミングを合わせたのか追求されることになる。
 下手すれば、サーチャーの存在に勘付かれるおそれすらある。


「――と、
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