ペルソナ3
2061話
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あるのだろう。
そんな順平の言葉に頷き、俺は254階まで転移するのだった。
「結局、アクセル達に追いつく事は出来なかったな」
254階で、美鶴が呟く。
250階までは来ていたらしいが、12月、1月と無気力症の患者……シャドウの被害者が増えた事もあり、そこまでタルタロスに集中出来なかったのが痛いのだろう。
「まぁ、あの状況じゃしょうがないと思うけどな。……それより、先を急ぐぞ」
「だが……先を急ぐと言っても、これから先の階に出てくる敵は強いだろ?」
真田の言葉に、俺は問題ないと笑みを浮かべる。
「基本的に、敵と戦う必要はない。今日が人類最後の日となるかもしれず、ラスボスとの戦いもあるんだからな。卑怯な手段を使って、あっという間に移動するよ」
「あー……」
俺の言葉に皆が理解出来ないといった表情を浮かべていたが、唯一ゆかりのみは俺が何をしようとしているのかを理解したのだろう。若干だが呆れの表情すら浮かべていた。
論より証拠という事で、次の階に向かい……
「出ろ、スライム」
そう言った瞬間、空間倉庫から銀色のスライムが姿を現し、見る間にタルタロスに広がっていく。
幾らタルタロスが迷路になっているとはいえ、スライムがあれば問題ない。
……実際、この階にいるシャドウはスライムが即座に倒し、宝箱を回収し……綺麗さっぱりと、この階を掃除する。
「アクセル、お前……」
荒垣のそんな声が聞こえてきたが、取りあえずスルーし……階段を見つけては、またスライムを出すという方法を重ねていく。
『これって、私……意味がないんじゃ……』
『そうね』
山岸とチドリのそんな会話が聞こえてきたが、取りあえずスルーしながら進み……やがて、258階まで到着し……
「待てや!」
不意に、そんな声が周囲に響くのだった。
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