ペルソナ3
2061話
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何も知らないのであれば、望月を見て危険な相手だとは到底思えないだろうし、それも当然だろう。
これがホワイトスターの幹部陣……いや、精霊の卵に所属している者であれば、望月が非常に危険な相手だという事を理解出来るのだろうが。
……それでも黒服達が望月に向かって銃を構えたりといった攻撃的な態度を取らなかったのは、武治からその辺りの事情を知らされているからか、それとも今の状況でそのような真似をするのは危険だと判断しているからか。
出来れば後者であって欲しいとは思うが……ともあれ、黒服達が暴走するような事がなかったのは、俺にとっても幸運だった。
ここで妙な行動をされたりして、変な展開になったりしたら色々と困るしな。
「さて、もう言うまでもないけど、今日は運命の日だ。以前聞いた話の通りだと、アルマー君がニュクスをどうにか出来る……そういう話だったよね?」
「そうだな。今までにも……同じような経験をしてきたことはある」
黒服達に俺が他の世界からやって来たという話をしてもいいのかどうか分からない以上、取りあえず誤魔化しておく。
まぁ、ニーズヘッグを出すような事になれば、それこそ俺がこの世界の人間ではないと、そう理解されるのかもしれないが。
「そうかい。なら。期待させて貰おうかな。君達はタルタロスを254階まで到達してたよね?」
「よく知ってるな」
「ふふっ、僕も色々と勉強はしたから。君達が到着した階から、タルタロスの頂上まではもう少しだ。だから、僕は……頂上で待たせて貰うよ。そこでアルマー君の力を見させて貰う。それでいいかな?」
確認の言葉を俺にしてくるのは、俺がニュクスに挑むからだろう。
「ああ、それはこっちとしても問題はない」
毎日のように影時間にはシャドウが街中に出現するようになっていたにも関わらず、タルタロスを攻略していた甲斐があったというものだ。
もしタルタロス攻略を疎かにしていた場合、望月のいるタルタロスの屋上に到着出来ない……という事はなかっただろうが、それなりに時間をロスしていた可能性は高いと思う。
「そう。なら……タルタロスの屋上で待ってるよ。ニュクスの復活を察知しているから、シャドウもかなり凶暴になっているから、気をつけてね」
そこまで言うと、望月は玄関から出ていく。
……姿を現した時はどこからともなく出て来たのに、出ていく時は普通に玄関から出ていくんだな。
望月らしい演出って奴か。
ともあれ、望月が消えたところで、俺は武治に視線を向ける。
「俺達はタルタロスに行くけど、そっちはどうする?」
そう言い、俺の視線が向けられたのは黒服達だ。
黒服達がペルソナ使いではない以上、シャドウとの戦いでは全く戦力にはならない……とまでは言わないが
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