59部分:ローゲの試練その十三
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ルトルートはローエングリンのその問いにとぼけてみせた。
「何のことか」
「そしてその術。只の術ではない」
誤魔化されはしなかった。彼はそこにオルトルートの得体の知れない無気味なものを感じていたからだ。そしてそれは認識せざるを得ないものであった。
「我々の知っているどの技でもない」
「では何と仰るのですか」
「そこまではわからぬが。貴様は我々の一族とは違うな」
彼は言った。
「この銀河を治めていた我々とは。言え、貴様は何者だ」
「さて」
「そして何を考えている。答えてもらおうか」
「答えて頂きたいのならまずは生きてもらいましょう」
オルトルートは妖しい笑みを浮かべながらローエングリンに対して言った。
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