第一章
[1/2]
[1]次 最後 [2]次話
徴兵制
一度は政権を取った主民党は政権を担っていた時の数多くの失政の結果選挙で惨敗し野党に転落した、それも大幅に議席を減らしたうえで。
政権に返り咲いた民自党は勢いに乗って彼等の政策を次々と実行させていった、議会も衆議院だけでなく参議院でも与党の座を奪還していたので政策は議会を問題なく通過していっていた。その状況を見てだ。
野党の上層部は危惧を覚えた、それである議員の事務所に集まって話をした。
「参ったな」
「これでは政権奪還なぞ出来ないぞ」
「民自党はどんどん政策を実現させている」
「支持率も好調だ」
「マスコミは批判しているが」
「ネットでの支持は上々だ」
「我々とは逆だ」
主民党はマスコミからは贔屓されているがネットでは批判の嵐だ、これは実は政権を担う前からのことだ。
「マスコミの勢力は落ちる一方だ」
「逆にネットはどんどん伸びる」
「こうした状況が続くと」
「我々はジリ貧だぞ」
「この状況をどう打破する」
「政策への批判を行うしかないな」
「そうして我々の存在をアピールしよう」
こうしようという話が出て来た。
「そうするか」
「そうだな、これしかない」
「与党の政策を片っ端から批判するぞ」
「言い掛かりでも何でもつけるか」
「経済政策でも財政政策でもが」
「外交も治安もだ」
「国防もだ」
こう話してそしてだった。
彼等は実際に与党の政策を片っ端から批判しだした、それはもう完全な言い掛かりでマスコミ受けはよかったが。
ネットではだ、予想通りの反応だった。
「また言い掛かりか」
「それで代案は?」
「まさかそれが代案のつもりか?」
「まともな政策出せよ」
「御前等経済政策失敗しただろ」
「財政も外交も失敗したよな」
「治安って工作員スルーでいいのかよ」
ネットでの批判は最早止まらなかった。
「沖縄とかに随分いるよな」
「基地反対とか何とかな」
「過激派野放しでいいのかよ」
「あの連中滅茶苦茶狂暴だぞ」
「しかも外国の工作員も紛れ込んでるんだぞ」
「連中取り締まらないと駄目だろ」
「特に国防はな」
主民党の与党時代のこちらの政策のことも話される。
「何やったんだよ」
「滅茶苦茶もいいとこだっただろ」
「震災の時も酷かったしな」
「それで民自党の政策よく批判出来るな」
「完全に言い掛かりばっかりでな」
「どうしようもないな、こいつ等」
「もう政策出せないってことか」
ネットの者達はわかっていた、それで主民党の行動を徹底的に批判していた。その批判は止まることがなかった。
このことは主民党もわかっていた、だが。
彼等はある方針を打ち出した、その方針はというと。
「よし、もうな」
「ネットは気にし
[1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ