第48話 亡命案内
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はぁ??何であんたが此処に居るんだよ!!食い詰め提督アーダルベルト・フォン・ファーレンハイト!!!
ぐわーーーーーー、ラインハルトじゃ無く食い詰めが網にかかったのかよ!!此じゃアスターテは良いが、リップシュタットで貴族軍がもっとボロ負けじゃないか!!
此はどうしたらいいのか。取りあえず冷静な顔をしながら、尋問だけはしなければ。
負傷のワーレンとベンドリング少佐、誰だか判らない中尉は病室へ送られたので、ファーレンハイト中佐を連れて尋問室へ向かった。
尋問室ではファーレンハイト中佐とシェーンコップ中佐、リーファ、情報部員による尋問が始まった。
リーファは気を持ち直して、ラインハルトに対して出すはずだった、カツ丼をファーレンハイト中佐に勧める。するとファーレンハイト中佐は、『ありがたく頂く』と言い普通に食べ始めた。
やはり、尋問にはカツ丼を出さないと駄目だという、刑事ドラマの影響による考えであった。
ファーレンハイトは、米粒一つ残さずにカツ丼を食べ終わると、出された緑茶を普通に飲み終わった。
リーファがまず挨拶する。
「小官は、同盟軍中佐、リーファ・L・アッテンボローです、失礼ですが貴官の官姓名をお教え頂きたい」
リーファはファーレンハイトの名前も生い立ちも大体判ってはいるが、怪しまれるので暫くは聞きに徹するつもりで居る。
暫く考えてから、ファーレンハイトが話し始める。
「小官は銀河帝国軍中佐、アドライム・ファーテンだ」
「中佐は、あの巡航艦の艦長で良いのですね?」
「まあ艦長だな、帝国領へ帰れなくなったので、逃げ回っていただけだから、
まだ艦長として登録されているか分からんが」
ほう狸かごまかすつもりだなと、リーファは考える、それならば暫く相手をしてやるかと。
「なるほど、それにしても同盟領奥深くまでよく来ましたね。どのようなルートを?」
すでに巡航艦の航路データーや暗号システムは消去されていたために、カマをかけてみる。
「482年のアルレスハイム星域での会戦に参加していて、味方艦隊の敗北時に迷子になって帰還不能になったので、そのまま辺境で隠れていたのだが、物資もなくなってきたので、辺境を適当に移動してきた」
「何故フェザーン回廊付近で海賊行為をしたのですか?」
「イゼルローン回廊付近では、危険なうえ 獲物がほとんど無いからですよ。
それに比べてフェザーン回廊は獲物が多いからです。」
「何故あの船を襲ったのですか?」
「偶然見かけたからに過ぎない。」
「なるほど、お話を聞く限り、アルレスハイム会戦の敗残兵であるわけですね。ずいぶんと長い潜伏期間でしたね。それに現行犯で海賊行為と・・・・・・・つまりは海賊行為だけが同盟において罪になるわけですね、そうなると同盟の法律に
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