第48話 亡命案内
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り込んだ帝国軍を退治できました」
「これから、どうするかね?」
「はい。敵の艦長と副長と佐官以上と偽アイマルラン号襲撃をした指揮官を此方へ連れてきて尋問し、他の乗員も輸送艦へ移乗させます。その後敵巡航艦を輸送艦へ収納し、ルジアーナ造兵工廠まで運んで証拠としましょう」
「判った。その様にしよう。中佐宜しく頼むぞ」
「はっ。通信士官、シェーンコップ中佐に連絡、艦長と副長と佐官と偽アイマルラン号襲撃をした指揮官を本艦へ移乗するようにと。他の乗員は輸送艦へ移乗するようにと」
「了解しました」
通信士官がテキパキとローゼンリッターへ連絡を入れて了解を得る。
リーファ自体がラインハルトを見たいのであるが、それは我慢して尋問の準備を始めた。
■自由惑星同盟領フェザーン回廊からバラトループ星系間
旗艦ヘクトルへシェーンコップ達の乗ったシャトルが到着すると、シャトルデッキでカールセン提督とリーファは一緒に迎えに行った。
「此は此は、司令官閣下、参謀閣下態々のお出迎えありがとうございます」
「御苦労」
「御苦労様でした」
シェーンコップのノリに苦笑しながら、カールセン提督とリーファは真面目に応対する。
リーファもおちゃらけても良いのであるが、流石にラインハルトに対しては真面目な姿を見せようと思っただけであるが。
続いて怪我人が先で担架に乗せられた副長が降ろされてきた。その顔に見覚えがあったリーファは思わず叫びそうになったが我慢した。その人物の髪色は脱色したような銅線色であり。間違えなければ彼は、アウグスト・ザムエル・ワーレンだと言う事を。
続いて、腕を骨折したのか三角巾で左手を吊った黒髪の少佐が降りてきた、OVAの知識でベンドリング少佐で有ることが判った。ワーレン、ベンドリングと来れば、次はキルヒアイスだと思ってワクワクしていた、リーファは次の瞬間唖然とし始めるのである。
降りて来たのは、赤毛のノッポでは無く右手を三角巾で吊った、焦げ茶の髪をした180cm弱の中尉であった。ハッキリ言ってリーファにはこの人物が誰だか判らない状態で有り、思わず言いたくなった。誰だテメー!と。しかし理性で押さえて顔を再度見るが思い出せない。だんだん不安になってくる。
キルヒアイスが居ないと言う事は、何か有ったか、それとも艦長が違うのかであるが、ワーレンとベンドリングが居るので、OVA通りだが、それ以外が何かの要因があるのではと考えていた。
最後にブルームハルト大尉の護送で艦長らしき中佐が降りてきたが、その姿を見た時にリーファのテンションは落ち込みまくりであった。降りてきたのは、長身ではあるが、血色の悪い鋭角的な白い顔で銀髪のアイスブルーの瞳の中佐だったからである。
リーファは思わず、心の中で叫んでいた。
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