150 下克上
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
価が出る。しかし、佐野はそこで上手くできずに転倒しそうになって手をついてしまった。佐野は必殺技は成功できたが、最後の最後の所で失敗を犯したことが悔しかった。これで藤木を超える事ができるのかと心配になり、リンクから引き上げた。佐野の得点が出される。113.86。吉岡よりは超えた。ただ佐野にとってこの得点が後の出場者に越えられない事を祈るしかなかった。
そして関東大会の銀賞者、中国大会の銀賞者が続いた。中国大会の銀賞者の得点が115.04で佐野を超えた。そして、四国大会の銀賞者、東北大会の銀賞者、北海道大会の銀賞者と続いた。そしてまだ演技を披露していない銀賞の者は近畿大会の銀賞者で瓜原に因縁を持つ住吉のみだった。
『滋賀県番場小学校、住吉重彦君、近畿大会銀賞』
住吉が滑り出した。彼がまず見せたものは何と四回転トウループ。そしてシングルアクセルだった。本人はトリプルのつもりだったが、ジャンプ不足でシングルになってしまった。そして次にステップシークエンスをしていく。そしてダブルフリップ、シットスピンを行っていく。そしてトリプルサルコウ、フライングコンビネーションスピン。シングルアクセル以外は上手くできていると藤木には感じていた。そしてトリプルフリップ、シングルループ、次に二度目の四回転トウループを見せようとしたのだが、三回転になってしまった。そして最後にコンビネーションスピンだった。
「それでも凄いやろ、あの人・・・」
「うん・・・。確かな実力をもっているね・・・」
藤木も瓜原も感心してしまった。住吉の得点が出された。116.6。トップだった中国大会の銅賞者の得点を超え、佐野は3位に下がった。
「今までよりも高い得点やな」
「うん、僕らもあれくらいの点が出せるといいんだけど・・・」
そして銀賞者が滑り終え、今度は金賞者が滑る番となったのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ