暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第259話 森の家でバーベキュー大会を
[5/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
《サラマンダー》のユージーンなどの領主たちとその側近。合計すると30人を超す大集団。

 そんな人たちをもてなす為には、当然ながら食材狩りを行わなければならない。

 そして、新生アインクラッドの最下層である第1層では、その手のイベントやクエストは多数揃っている。経験値や金銭(コル)を稼いだり、武器素材を狙ったりには宜しくないのだが、こういった面、娯楽に関しては有数の層だ。幾ら食べても太らないある種夢の様な娯楽を満たすためには、この場所は、特に優秀だと言っても良いかもしれない。稀ではあるが、S級食材も出たりするから。
 S級ではなくとも、一度にたくさん沸くフレンジー・ボアからとれる ボア・ステーキ肉は 一流の料理人(シェフ)であるアスナとレイナもばっちりグーとお墨付き。

 と言う訳で、今日は午前中に空いているメンバーで食材狩りスタートである。

「うん。この場所なら効率良いな。敵も強くなく、ドロップ率も悪くない。直ぐに集まりそうだ」

 リュウキは取得アイテムを確認して倉庫に転送しながらそう言う。

「だね。ほら見てっ。コレでお肉だけでも30人分は超えたよー! そろそろ、場所移動する? 皆。お肉だけじゃないしさー」

 レイナも満足、と言わんばかりにそう言うのだが、頷くどころか、首を振る者がいた。

「いやいや、まだ全然足りないと思うよー?」
「そうですね。少ないと思います」

 ユウキとランの2人だ。
 そして、ぎょっ と顔を顰めながら 2人の顔を覗き込む様に見るのはアスナ。

「え、ええ? ほんと? だって 30人分だし、結構な量だよ? これ。一週間分は十分もちそうなんだけど」
「全然だよー。だって言ったでしょ? ジュンもタルケンもメッチャ食べるんだって」
「……マジですか?」
「はい。マジですよ。保証します」

 ユウキの説明にあっけらかんとするアスナ。そして ふふふ、と笑いながら 肯定するラン。その話を訊いてたリュウキは自然と話題に挙がった2人の方を見た。
 食べるのが楽しみで仕方がない、と言わんばかりに一心不乱にMob狩りをまだ続けている。時折笑顔で談笑しつつも狩りの手は緩めない。

 自然とリュウキの《眼》発動。
 ジュンとタルケンをその眼で視つつ……首を傾げた。

「………だがしかし、あのアバターの何処に入るのか判らないな」

 現実じゃないから、此処。と味気ない事は言わないが、それでも中々納得しかねる。食事、食欲と言うのはある程度、アバターの大きさに依存する部分があるからだ。

「リューキ君でも判んないのかぁ……。あ、あはは。これは頑張らないとー、だね?」

 レイナも笑っているけれど、リュウキの様に2人を見て、やっぱり首を傾げる。

「だな。盛大にする
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ