55部分:ローゲの試練その九
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った。
「あまりにも動きが早く広い。そして不可解な部分も多い」
「言われてみれば」
その通りである。これにはワルターも同意であった。
「果たして本当に帝国の者なのか。それも気になるな」
「あの帝国には実に謎が多いですから」
「ニーベルング自身もな。何もかもが謎だ」
はっきりしていることは殆どない。クリングゾルにしろその素性は殆どが謎に包まれているのだ。だからこそ彼等は苛立ちも覚えていたのである。
「だがそれでも戦わなければならない」
「はい」
「情報を集めながらな。ではゼダンに向かおう」
「了解」
ローエングリンは兵をゼダンに進めた。それまでの進撃は極めて迅速であった。一個艦隊が防衛にあたっていたが哨戒程度の艦隊でありさしたる脅威ではなかった。彼はそれを何なく退けるとそのままゼダンに向かった。だがその入口で敵が待ち受けていた。
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