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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百十話
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うか?
「当たり前だろう。カルタフィルスは全てが謎なんだよ。
経歴も、年も出身も…。
キメラの材料を探しているというのもここ数年のカルタフィルスの行動から推測しているにすぎない」
「会った事はないのか?」
「さっきブリュンヒルデに助太刀した時遠目に見ただけだね」
「逃したのか」
「今は後輩の式神に追わせているよ」
あぁ…式神童女か…。
「他に聞きたい事はあるかい一夏君?」
「無いな」
「そうかい。じゃ、本題に入ろう」
カルタフィルスの件が本題じゃなかったのか。
臥煙が本題と言うのなら、それは本題以外の何物でもないのだろう。
そして怪異退治の専門家の元締めが本題に据える程の事となれば一つ。
「君の事だ。その黄金の瞳についてだよ。
デストピアの眷属」
臥煙が俺を指差す。
心臓を指差す。
まるで銀のナイフを突きつけるように。
「退治するか? 全力で抵抗させてもらうが」
「いや、私達では君を殺す事も封印することもできない。
君は吸血鬼でなくとも十分に強く、かつ君を敵に回すのはかの束博士を敵に回すこと」
そうだろうな。ブリュンヒルデとレニユリオンを敵に回せばいかにこの元締めと言えど苦戦は免れないだろう。
「だから、一つ提案…いや、取引がしたい」
「どんな?」
「織斑一夏君。怪異退治の専門家にならないかい?」
そうきたか。
「対価は無害認定?」
「それに加えて怪異に巻き込まれた場合はバックアップしよう」
さて、メリットはいろいろあるだろうけど…
「面倒だからやだ。こっちはあんた等が何もしなけりゃ何もしない。
それでいいじゃないか」
臥煙がため息をついた。
「やっぱりこうなるか」
「なんだ予想してたのか。ならいいだろう」
「名前だけでも入って貰わないと困る。
君がこちら側でなければ無害認定を無視する輩が当然出てくるだろう」
「要するに俺とかな…デストピアが人類に敵対しないっていう確証が欲しい訳?」
「その通りだよ」
「確約しかねる」
なぜか?だって人類が束さんを殺そうとしたら全力を…吸血鬼の力さえ使って報復するからだ。
「どうしてもかい?」
「どうしてもだ。俺はあんたの下にはつかない」
「やれやれ、強情だねぇ」
「だって、名前だけでも入れたらなんだかんだ言いつつ仕事押し付けてくるだろう?」
「まぁ無いとは言えない。君がこちらへ来れば、正面戦闘の最高戦力はおそらく君だろうからね」
そらみろ面倒極まりない。
「なら外部協力者でどうかな? それなら私には直接の命令権は存在しない」
「どうしてもか」
「ああ」
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