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ベル・クラネルが魔剣使いなのは間違っているだろうか
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あのあと夕食を摂り、眠りについた。
「う、う…ん」
朝を迎えたベルはそのまま起き上がろうとするが出来なかった。何故なら……。
「ううん、ベルくーん……」
「神様が居たのか」
ヘスティアがベルの胸の辺りを枕にして寝ていたからだ。最初の頃はこんなことをされたときは焦っていたが慣れたのか今ではヘスティアを起こさずに抜け出せるようになった。
(夜中に間違えて入ってきたのかな?)
それとこのベルの鈍感さが原因でもある。
手早く着替えたベルは聞こえるか聞こえないかの声を出す。
「いってきます、神様」
ベルはそのままダンジョンへと向かっていった。
「ベルくんの……鈍感…」
この呟きは本人には聞こえることはなかった。
「さて今日も一日頑張らないと…」
意気込んでいると突然誰かに見られているような気配を感じた。」
「っ!?」
振り向くがそこには誰もいなかった。
「…気のせい?」
改めてダンジョンへと向かおうとすると。
「あのー、これを落としましたよ」
「えっ?魔石だ」
声をかけられ渡されたのは魔石だった。
「昨日、換金は全部済ませてあったはずなんだけど。ありがとうございます」
「こんな朝早くからどこへ行くんですか?」
「えっと、ダンジョンに」
「まあ、冒険者さんだったんですね」
魔石を渡してくれた少女は驚いた表情をした。
「朝早くから大変ですね」
「いえいえ、そんなことは」
くぅぅぅっと可愛らしい音がした。それはベルのお腹の音だった。
(そう言えばまだなにも食べてないっ!)
いつもならもう少し先にある露店で朝食をとっているのだが、今回は少しばかり寝坊してしまっているのだ。
「よければ、これを食べてください」
「え、でもこれはあなたが食べるものなんじゃ」
「私はお店の賄いが出ますから」
彼女の視線の先にはお店があった。
「どうしても気持ちが収まらないと言うのであれば今日のお夕飯に是非お店に来てください。お値段は少ししますが美味しいですから」
「……わかりました。では、これは貰っていきますね」
「はい!では、是非お店に来てくださいね」
こうして不思議な出会いを得て、ベルはダンジョンへと向かった。
「おっと、そうだ。入る前に魔剣を出しておこう」
昨日のミノタウロスとの戦いでナイフは折れてしまっている。しかもベルには今、新しい武器を買う余裕などないのだ。
「魔剣、
解放
(
アンロック
)
ソウルコレクター」
喚び出したのは斬ったモノの魂を吸い取る能力を持った魔剣だ。
「昨日と同じナターシャだと見つかる危険性があるからね」
ダンジョンの中で一度あった冒険者に遭遇すると言
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