猫娘と明かされる秘密編
NO.047 かっちゃんとの話+α。
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を生きたい”。
それが出久の今の望みである。
その為にはたくさんの人の命を救う事もやっていかないといけない。
もとよりそのつもりであるために後は有言実行するだけの段階なのだ。
出久のその言葉に爆豪は何を思ったか、
「…………わかった。だが、代わりと言っちゃなんだが、ぜってぇ今後一切『生命力を奪う』個性は使うな! ただでさえもう途方もないくらいに山積みにされてんのにこれ以上増やしても話になんねぇからな!?」
「うん! 約束する!!」
爆豪に了承を得られてようやく出久も笑顔を浮かべる。
「それに、もとより僕の中のフォウが使用制限を掛けてくれているから使いたくても使えないしね……」
「そうかよ……まぁいいか。話してくれてありがとよ」
「うん!」
「ところでまだ隠し事とかはねぇよな? あぁ?」
「う、うん……ナイヨ?」
「嘘だな……言え! 白状しやがれ!!」
「ごめん! これ以上はもうかっちゃんでもー!!」
二人はそれで久しぶりにこじれる前の昔の様な関係に戻れたような気がした瞬間だった。
正面切って話し合える出久と爆豪……これだけで尊いものを感じさせられるというものだ。
ここまで来ればいい話で終わったのだが、ふと爆豪はすすり泣く声を耳にして聞こえてきた方を振り向く。
そこにはなんとほとんどのクラスのみんなが大なり小なり涙を浮かべていたのだ。
「ええ!? みんないつから!?」
「て、てめぇら!? いつから聞いてやがった!?」
「うぅ……す、すまねぇ緑谷に爆豪……」
「実は最初から聞いてたんだぜ……」
切島と瀬呂の二人がそう白状した。
「な、なんで!?」
「ごめん、デクちゃん! でも気になっちゃって!」
「緑谷さん……すみません。わたくしの好奇心でこんなものを仕掛けてしまいました。後悔先に立たずですわ……」
「出久ちゃん……辛かったら泣いてもいいのよ?」
「うわーん! 緑谷ばっかり辛い思いしてあたし哀しいよ!」
女子陣がそれで涙ぐみながらも出久に駆け寄っていた。
他にも男子連中がそれぞれ慰めの言葉を掛けていってもう出久はいっぱいいっぱいであった。
こうしてクラスのみんなには出久の秘密がばれてしまったのであった。
その後に全員にはほかの誰にも話さない事を誓ってもらった。
他にも爆豪は意外な一面を見せていたためにからかわれる事もしばしばあったとか……。
それで当然キレていつも通りに戻っていた事を出久は安心して見ていられた。
そして出久の今回の収穫は爆豪との和解と仲の修復が出来た事であるだろう。
良きかな良きかな。
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