第47話 ラインハルト、罠にかかる?
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るローゼンリッターの強襲揚陸艦アンツィオ、ガリポリでは突入を今か今かと待ち構えていた。
数分後ヘーシュリッヒ・エンチェンの周辺の空間が歪み次々と艦船が現れてきた。
「目標視認!帝国軍巡航艦です!」
「全艦砲撃準備!スパルタニアン全機発進!」
「敵艦に降伏を勧告せよ」
「はっ」
ヘーシュリッヒ・エンチェンは突然現れた同盟軍の大艦隊に驚いているのか、全く動け無い状態である。周囲に散っていたワルキューレが反撃しようとしたが、あっという間に艦砲の餌食になる。ローゼンリッターの強襲揚陸艦アンツィオ、ガリポリがスパルタニアンの援護の下、突入していく。
「よし。敵艦に突入だ。菓子は持ったか!」
「連隊長、バナナはおやつに含めるのですか?」
「バナナは滑らす物だ」
軽口が利けるほどローゼンリッター内はリラックスして突入を待ち構えている。
「敵艦から返信無し」
「フッ突撃か」
ヘクトル艦橋では敵艦に対する勧告の返答が無いと判ると、リーファがカールセン提督に提案する。
「閣下、敵巡航艦の機関部をスパルタニアンで破壊させ航行不能にしましょう」
「うむ。逃走防止に良いな、中佐頼む」
「はっ、第4スパルタニアン中隊に敵巡航艦の機関部だけを破壊せよと命令せよ」
「了解しました」
通信士官が素早くスパルタニアン隊に命令を伝える。
通信を受けたスパルタニアン中隊が素早く動きながら巡航艦の攻撃を避けながら機関部へ一撃を加えた。次の瞬間機関が破壊されヘーシュリッヒ・エンチェンは航行不能になる。
其処を狙って、強襲揚陸艦アンツィオ、ガリポリが突入した。
「野郎共突入だ」
「「「「「おう!」」」」」
ヘーシュリッヒ・エンチェンの船体に突っ込んだ2隻の強襲揚陸艦から次々とローゼンリッターが沸きだしてくる。既に航行不能なために必死に装甲擲弾兵装甲服に着替えた乗員が押っ取り刀で駆けだしてくるが、艦艇乗員の俄陸戦隊員と同盟軍最強の陸戦部隊ローゼンリッターの技量の差が在り在りと出て居る。
更にヘーシュリッヒ・エンチェンの主力陸戦隊員が偽アイマルラン号に向かって罠に填っていたために2線級以下の兵しか残っていないのも要因の一つであった。
ヘーシュリッヒ・エンチェン艦橋では、装甲服に着替えた艦長以下の乗員が侵入者の撃退をするために準備を始めているが、殆どの乗員が降伏するべきだと考えていた。
突入したローゼンリッターはシェーンコップ中佐が先頭に成りながら、艦橋へと進んでいく。途中ローゼンリッターにしてみれば、微弱な抵抗を軽々と排除しながら僅かな時間で艦橋へと到着した。
艦橋の中では艦長以下20名ほどが最後の防衛戦を行うために斧を持ち待ち構えていた。既に艦橋内ではゼッフル粒子がばらまかれているために火
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