第47話 ラインハルト、罠にかかる?
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も知れないな」
「艦長向こうの船に移乗して積み荷を確認してきたいのですが」
ベンドリング少佐の言葉に艦長は応える。
「良いだろう、装甲擲弾兵一個小隊を連れて行け」
「はっ」
スイートルームへ到着した部隊は廊下に蒔かれたローションで足を滑らし転びながらも部屋に突入をしたが、頭上から赤ペンキが降ってきて真っ赤になってしまった。更にオマケで大きな金盥が落ちてきて数人の兵の頭に落ちて非常に良い音をした。それでもめげずに部屋を探し始めたが誰もいないのである。
「何なんだ、この船は?」
「他の班とも連絡が付かない状態です」
「不味いですね」
「艦から増援が来るそうです」
「此方は、隠し扉がないか調べましょう」
調べ始めるが、元々隠し部屋なんか作ってないから、見つかる訳がないのである。
部屋には如何にも先ほどまで居たような形跡を作ってあるから、彼等は一生懸命隠し部屋を探し続けている。
ヘーシュリッヒ・エンチェンの空間センサーが空間の歪みを多数確認したために艦橋内では、軽いパニックが起こっていた。
「艦長!空間に多数の歪みが発生しています。ワープアウトの模様です!」
「敵艦か!不味いな、ヘルクスハイマーは未だ見つからないのか?」
「未だです!」
「艦長。このままだと不味です。突入部隊を回収して船を爆破して撤退しかないかと」
「副長、撤退の指揮を取れ」
「はっ」
「敵艦多数ワープアウトしてきました!数凡そ600隻以上!」
「600隻だと!」
「敵艦から通信文が来ました」
「読んでくれ」
「貴艦は我が重包囲下にあり直ちに機関を止め降伏せよ。呵らずんば攻撃する」
「「「「「艦長!」」」」
一瞬、思考停止状態に陥るが、その間にもスパルタニアンと急襲揚陸艦が近づいてきている。
直後にワルキューレは全てバラバラに戦ったために撃墜された。
「ワルキューレ全機通信途絶!」
その直後スパルタニアンが現れ、機関部に攻撃を行った。
「機関部被弾!航行不能!」
オペレーターの悲鳴のような叫び声の直後、多大な振動と共に強襲揚陸艦が突入してきた。
宇宙暦793年1月18日
■自由惑星同盟領フェザーン回廊からバラトループ星系間
「かかった!」
ワルキューレが通信妨害を行い、通信アンテナを破壊したことで、敵襲を察知したヘクトル艦橋で、リーファは思わず叫んでいた。その声を聞いたカールセン提督はやれやれと言う顔で指示を出し始める。
「全艦隊、所定の行動計画に基づいて行動せよ」
ヘクトルから各艦に連絡が送られ、ワープを開始する。
「ワープアウト後直ぐにスパルタニアンを出すぞ」
僅か数分であるが、その時間が中々もどかしい。
シェーンコップ中佐率い
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