第九幕その十
[8]前話 [2]次話
「ああした人達になったの」
「突然お会いしても」
「陽気に迎えてくれてね」
「楽しく一緒に遊べる人達になったんですね」
「そうなの」
「凄いですね、何か」
こうも言ったカルロスでした。
「オズの国もどんどん変わっていってますね」
「そうでしょ、技術もだしね」
「人の心もですね」
「変わっていってるのよ」
そうだとです、トロットも言います。
「全てがね、こうしてね」
「形態もですね」
「今はあるしね」
その携帯を出して言うトロットでした。
「こうしてね」
「そうですよね、オズの国でもトロットさんが来られた時は」
「なかったしね」
「潜水艦も飛行機もなかったよ」
キャプテンが言ってきました。
「わし等はハイランドとローランドに行く時は潜水艦に乗ったけれどね」
「あの潜水艦もね」
「なかったよ」
「そうだったわね」
こうお話したトロットでした。
「私達が最初に来た時は」
「潜水艦はなかったし」
「飛行機だってね」
「なかったよ」
「それが出て来てね」
「ラジオやテレビも出て来て」
そうしたものもです。
「今じゃ携帯もスマホもね」
「あるからね」
「本当に変わったよ」
「全くよ」
キャプテンに笑顔でお話しました。
「オズの国もね」
「そうよね、そして人の心もね」
「ノームの人達もね」
「変わったから」
だからというのです。
「オズの国はね」
「本当に変わっていっているわ」
「いつもね、ただ変わらないものもあるのよね」
「そう、何でも買わっていっている訳でもないね」
「私達も変わってないし」
トロット達はです。
「少し成長したけれど」
「それは自分で思ったからね」
それで少し成長して大きくなっているのです。
「私達は」
「オズマもドロシーもベッツィもね」
「そうなってるけれど」
「それ以外は変わっていないし」
「わし等もね」
「オズの国に来たままで」
「変わってないわ」
そうだというのです。
「そうよね」
「本当にね」
「そういえば」
カルロスも二人のお話を聞いて言います。
「グリンダさんも魔法使いさんも」
「いいものを持ったままよね」
「どんどん凄い魔法を身に着けられていきながらも」
「それでもね」
「お心は変わってないですね」
「いいものはそのままでね」
「変わっていないですね」
この人達もというのです。
「そうですね」
「そうでしょ、いいものは残っていく」
「変わるものは変わっていって」
「それがオズの国なのよ、これもね」
さらにお話するトロットでした。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ