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オズのトロット
第九幕その九

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 一行はカリフ王と別れて楽しい旅に戻りました、ですが。
 煉瓦の道に戻ったところで、です。カルロスは言いました。
「何かノームの人達も変わりましたね」
「そうでしょ、陽気になったでしょ」
「とても」
「ラゲドー王の時よりもね」
「もっと言えばあの人が別の名前だった時よりも」
 ロークワットといったその時です。
「ずっと明るいですね」
「そうでしょ、あの人達は変わったの」
 まさにというのです。
「今はね」
「そうなんですね」
「オズの国の住人になったのよ」
「明るくて陽気な」
「そうよ」
 こう言うのでした。
「あの人達もね」
「そうなんですね」
「だからね」
「今みたいにですね」
「そうよ、陽気にね」
「お祭りも開いてですね」
「人も招く様になったの」
 他の人達もというのです。
「ノーム以外のね」
「そうなったんですね」
「あの人達は変わったの」
「昔とは」
「そうよ、あの陰気で歪んだ人達とはね」
「違ったんですね」
「そうよ」
 こうカルロスにお話するのでした。
「あの人達もね」
「本当に変わっていて」
「びっくりしたかしら」
「前にもお会いしましたけれど」
 それでもというのです。
「あの時も陽気でしたし」
「今回はね」
「特に陽気でしたから」
「お祭りだったから」
 だからと言うトロットでした。
「ああしてね」
「陽気だったんですか」
「普段以上にね、ただね」
「ただ?」
「普段からああなったのよ」
 今のノームの人達はというのです。
「オズの国の住人になってね」
「そうなんですね」
「あのラゲドー王も今は楽しく暮らしてるし」
「オズの国の中で」
「そうしているから」
 だからというのです。
「ノームの人達皆がね」
「明るく楽しく暮らしていく」
「そうなったのよ」
「成程、ノーム王も最初は」
 ラゲドー王がロークワット王といった時です。
「あの時は」
「もうとんでもない人だったわね」
「ボームさんのお話ですと」
「あの時私はまだいなかったわ」
 トロットがオズの国に来たのは後でした。
「それでもね」
「ボームさんのお話を聞きますと」
「本当にね」
 実際にというのです。
「オズマ達がアクセサリーになったりしてね」
「それでビリーナが一つ一つ解いたりしていったりして」
「大変だったのよ」
「そうでしたね」
「それがね」
 今はです。
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