第七十六.五話 β
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いた痛覚遮断術式が解かれたのだ。
千冬が缶ビールのプルタブを開け、煽った。
「なぁ…箒」
「ど、どうしました千冬さん」
千冬はキッチンで食器を洗う一夏を指差した。
「中学に、アレ以上にいい男はいたか?」
「いませんね」
「だよなぁ」
「…んっ…」
「私もな、アレ以上にいい男は知らん」
「え、えぇ、そうでしょうね」
痛覚遮断が解かれ、再び箒を快楽が襲う。
座っていると、バイブが奥に食い込むのだ。
「この前な…国家代表候補の後輩が彼氏が出来たとか言い出してな」
千冬はフッと笑って続けた。
「一週間で別れたらしい」
「っ…! そうですか…」
内心箒は逃げ出したかった。
その心中は恥が殆どを占めていた。
だが…
「ぁっ…」
「ん?どうかしたか?」
「い、いえ、何故付き合いはじめたのかと気になりまして」
「あー。その彼氏っていうのがイケメンだったらしい。
ようするに面食いだな」
「なるほど…んふぅっ…」
その恥が、箒の興奮を高めていた。
「まぁ、お前ならそんな事にはならんだろう。
お前は一夏をしっている。仮に一夏とわかれても、アレ以上の男はないとわかっているだろう?」
「は、はひぃ」
この時、一夏は食器を洗いながら、二つの術を行使していた。
それは弱い精神干渉系魔法で注意力を弱らせる物。
これの対象は無論千冬だ。
そしてもう一つは、感情の揺れ幅を大きくする精神干渉系魔法。
こちらの対象は箒だ。
苛立ちは憤怒に、嬉しさは愉悦に。
そして、箒は羞恥を増大させ、それに伴って興奮の度合いを高めていた。
さらに…
一夏が皿を洗う手を一旦止めてパチンッ!と指を鳴らした。
その音に箒は身構える。
だが先のように胎の中のバイブが動く事は無かった。
箒が安堵した瞬間。
ぐりぃ!
「あっひぃ!?」
一瞬だけバイブが動いた。
「ん?どうした箒?」
「い、いへ…なんでもありましぇん…」
千冬は術とアルコールで思考力が落ちており、追及しようとはせず話を続けていた。
箒は顔を下にむけ、口を抑えていた。
そして、一夏を睨んだ。
その視線を感じた一夏がさらにバイブを動かす。
ぐり…ぐり…ぐり…
「んっ!?……!……!…!」
今度は二秒ほど。
だが、その二秒はとても長い。
箒は絶頂を迎えてしまった。
それをメティスサイトで見ていた一夏の竿は大きく熱く固くなっていた。
それでも食器を洗う手が一切緩まないのは、彼の異常性の一旦を表していた。
そして、またもやバイブが動く。
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