第七十六.五話 β
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「立てるか?」
「十秒待ってくれ」
箒が全身に気を巡らせ始めた。
そしてきっかり十秒。
箒が体を起こし…
「ん…あぁん…」
喘ぎ声を上げながら、のそのそとベッドから下り、立ち上がる。
「一夏…」
「どうした?」
「性格悪いぞ…ん…」
淫裂から少しはみ出すようにセットしたディルドは箒が動く度、パンツに押されて動く。
「えー? お前が寝てる間ただひたすら拡張に勤しんでた俺の努力を水泡に帰す訳には行かないでしょ?」
「いけしゃあしゃあと…んっ…ぁ…」
箒の手をとり、引っ張る。
「あ!ちょっ!待っ…ぁひっ…!」
エロい声を出す箒を引っ張って一階のキッチンへ。
階段を降りる時は流石に危ないので飛行術式を使った。
「一夏。ん…飛行術式切らないのか?」
キッチンに入るなり箒に聞かれた。
「身長が足りないんだよ」
キッチンは俺の身長じゃ足りないので、何時も飛行術式で浮遊しながら調理する。
台を使うのは面倒なのだ。
冷蔵庫の中身を確認。
「じゃ、ちゃっちゃと作ろうか」
「何を作るんだ?」
「冷御飯あるし、チャーハンかオムライス」
冷御飯が多いときは大抵これだ。
「で、姉さんがオムライス好きだからオムライスを作る」
「そうか……ん?」
お、気付いたか。
箒が冷や汗を流す。
「千冬さん帰って来るのか?」
「うん」
すると箒がか細い声で言った。
「は、外してくれぇ…」
「やぁ〜だ!」
「し、知っててやったのか?」
「Off Course!」
箒の頬がカァーっと赤くなる。
「な、何時頃…?」
「もうすぐ」
さーてお料理お料理〜。
side out
一夏がフライパンにケチャップをぶちまけて御飯に馴染ませていると玄関の扉が開いた音がした。
サイオンセンサーがあるので織斑家のドアを開けられる人間は限られている。
「箒、多分姉さんだから出迎え宜しく」
「お…お前という奴はっ……!」
箒は歩く度に走る快楽に耐えながら玄関へ向かう。
玄関で靴を脱ぐ黒髪の女性。
「箒、来ていたのか」
「お邪魔してます千冬さん」
紅潮した顔で挨拶をする箒を不審に思いながらも千冬は尋ねた。
「一夏はどうした?」
「夕食を作っています」
「そうか」
千冬は諸々の荷物を置こうと部屋へ向かった。
「ん…はぁ…んん…あぁ…」
「ん?どうした箒?」
「い、いえなんでもありません…なんでも…」
「?」
あぁ、そうだ。と千冬が思い出したように箒に箱を渡した。
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