第七十六.五話 α
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金曜日の放課後の帰り道。
「よし一夏。今日もヤるぞ」
「淫乱」
「褒め言葉だな」
だめだこりゃ。
中学生になって三週間。
箒は週末になると織斑家に泊まるようになっていた。
その上泊まった日の夜は決まってセックスするのだ。
うーむ…箒が淫乱になってしまった…どうしよう…
「よいではないか。それにお前は私や姉さんに情欲をぶつけてストレスを発散しておいた方がいいぞ」
「いや、まぁ…」
「アメノハゴロモを展開していないとはいえ、それはそれでストレスが溜まっているのだろう?」
「ああ、そうだな。今まで流していた事を受け止めなきゃいけなくなってるからな」
アメノハゴロモは感情を抑制する魔法だ。
ソレを解いているという事は感情に振り回されるということだ。
「おい一夏」
「ん?」
箒の方を向くと、抱き寄せられた挙げ句頤を上げられ、唇を奪われた。
「ん…ふ…んちゅ……じゅる…ぷはっ…うみゅ…」
「帰ったら続きをするぞ一夏」
うわ…かっけぇ……ってなるかバカ。
「通学路だぞばか! 誰かに見られたらどうすんだ!」
「問題あるまい。ほら」
箒がセーラー服の胸ポケットから幾何学模様が描かれた紙を取りだし…破いた。
するとパリン…と何かが割れる音がした。
ように感じた。
「お前…これって認識阻害結界…」
マジかよ。俺に気付かれずに結界張ってたっていうのか…?
「うむ。だから誰にも見られていないし見られていても問題ない」
箒が別の呪符を使い、再び認識阻害結界を組み上げる。
「なぜ張り直す」
「うむ折角だから通学路ですこしシてしまうのも乙な物かと思ってな」
「乙な訳ねぇだろバカかお前は。
お前の頭が乙っとるわ」
そんな事されたら魔法つかってでも逃げるっつーの。
「そうカッカするな」
「んむぅ…」
また唇を奪われる。
箒は俺よりも40〜50センチほど背が高いから大きく屈んでいる。
そうまでしてキスしたいのかよ…
仕方ないのでこっちも舌を絡めてやる。
「んっ…んふ……んぁぁ…」
と箒が喘ぎ声を出す。
さらに歯茎をなめ、舌の裏を舐め回す。
「んっ…んぅ……ふっ…んんっ?」
やがてカクンと箒から力が抜けた。
倒れないよう、背中に右手を回してささえてやる。
キスだけでイッたみたいだ。
「はぁ…はぁ…」
「お前なぁ、自分から誘っといて先にイクなよ」
「だって…お前のキスすごいから…」
「ふーん?」
今度はこちらからキスをする。
「んん!?」
ただひたすら舌を絡める。
歯茎などは一切
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