149 全国大会
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たま意気投合したんだ」
「そうか、お前、友達が増えて良かったな」
「うん・・・」
藤木とその父の会話を聞いて黄花はくすっと笑った。
「藤木君、一緒にカナダに行けるとゐゐわね」
「うん!」
藤木は黄花にそう言われてどこかしらかやる気が出てきた。
スケート場入りした。藤木と黄花の両親は観客席に向かい、藤木と黄花は控室に向かった。その時、美葡と合流した。
「おはよう、藤木君、黄花さん」
「ああ、おはよう」
「そうだ、私のお父さんに話してみたら、藤木君の撮影してくれるって」
「え?うん、ありがとう・・・」
藤木はその事を聞いて自分の滑る映像をせめて笹山に見せてやりたいと思った。
(笹山さんにその姿見せてあげたいのにな・・・。そうだ、帰って来たら笹山さんをスケート場に連れていって大会と同じ演技を見せてあげよう・・・!!)
藤木はそう考えていた。
控室は男女分かれていた。藤木は男子の控室に入り、スケート靴をリュックから取り出した。
「よお〜」
「なんだ、大串君か・・・」
「お前は誰が好きなのかな〜?にひひひ・・・」
「う・・・。ほっといてくれ!それより君は自分の心配をしろよ!!」
「俺は別に平気だよ〜」
藤木はその場を離れた。
(大串啓太か・・・。ふざけてる奴だと思ったら、リハーサルでの演技凄かったんだよな・・・。でも僕は絶対に負けないぞ!本当の目標を目指すには世界大会に出なきゃいけないんだし、それにまだまだ全国大会は通過点に過ぎないからな!!)
その時、瓜原が控室に入ってきた。
「やあ、おはよう、瓜原君」
「おお、藤木君。燃えとるか?」
「うん、もちろんさ。世界大会に出なきゃいけないからね!」
「出なきゃいけない、か・・・」
その時、強迫するような口調で瓜原に近づいた男子がいた。瓜原に因縁をつけた住吉重彦だった。
「おう、てめえ、甘ったれんなよ!!てめえみてえな奴が世界大会に出るなんて一億年はええんや!!」
「う、わかりました・・・」
瓜原は何も反論する気はなかった。
「よし、わかりゃええんや!おんどりゃただの生意気野郎ってな!」
住吉はそう言って瓜原から離れた。
(ふん、あんな奴・・・!!)
藤木は住吉を軽蔑した。
「瓜原君、気にする事ないよ!」
「ああ、せやな・・・」
3年4組のクラスメイト達もスケート場に到着した。
「藤木の活躍、楽しみだなー」
「ふん、多分緊張で、何もできなくて泣き出すよ」
永沢の嫌味は相変わらずだった。
「スケートはジャンプが8つまで、スピンが3つまで、そしてステップが一つまでと決められているんだ。それらが上手くできるかの他、演技の構成でも評価がつけられるんだよ」
物知りの長山が説明した。
「藤木君
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