暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2058話
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ていたが、取りあえず何も言わない事にしたらしい。
 今までは、俺と美鶴は仲が良いとは言われていたが、特にどうこうという事はなかった。
 だが、どうやら初詣に行ったのを誰かに見られていたらしい。
 いやまぁ、どこか遠く離れた場所ならともかく、俺達が初詣に行ったのは月光館学園の寮がある巌戸台の長鳴神社だ。
 当然のように、月光館学園の生徒があの時に俺達を見てもおかしくはない。
 ましてや、振袖姿のゆかりと美鶴は、元々美人だったこともあって、かなり人目を惹く姿になっていたしな。
 そんな訳で、当然のように掲示板では美鶴のファンに叩かれていたし、今日も登校途中で嫉妬の視線や……それどころか殺意の込められた視線まで向けられた。

「まぁ、色々とあってな」
「……その言葉で納得しろって方が無理だと思うんだけど」

 友近の視線にも若干嫉妬が混ざっているのは、友近にとって年上の美鶴が好みだからというのもあるのだろう。
 聞いた話では、基本的に友近の年上好みってのは1歳2歳といった感じじゃなくて、5歳とか10歳とか、そんな感じらしいのだが……いやまぁ、美鶴の場合は実際の年齢はともかく、外見は20代でも通じる程に大人っぽいからな。
 以前にテスト勉強を一緒にした時も、友近は美鶴に惹かれているような雰囲気を見せていたし。

「納得しようがしまいが、俺がゆかりと美鶴の2人と付き合ってるのは変わりようがない事実だしな」

 ざわり、と。
 俺の宣言とも呼べる言葉に、教室の中で友近との会話に聞き耳を立てていた他の連中がざわめく。
 まぁ、当然か。
 2人の……それも月光館学園でもトップクラスに人気のある2人と同時に付き合っていると、そう俺が公言したのだ。
 それに、驚くなという方が無理だろう。

「……バカ」

 そして俺の宣言を近くで聞いていたゆかりは、顔を真っ赤に染めながらそう呟くのだった。





「もう、本当にアクセルってば。今日1日、私がどれだけ恥ずかしかったと思ってるのよ。他のクラス……どころか、他の学年からもわざわざ見に来る人がいたのよ?」

 学校の帰宅途中、ゆかりの口からは不満がこれでもかと口に出る。

「なるほど。私の教室にも今日はやけに人が来ると思っていたが……アクセルのせいだったのか」

 ゆかりと反対側にいる美鶴が、納得したように呟く。
 ゆかりと違い、こちらは特に怒っているようには見えないのは幸いだな。

「あのですね、美鶴先輩。……ん?」

 ゆかりが美鶴に何かを言おうとしたのだが、その言葉が不意に止まる。
 何だ? と視線をゆかりに向けると、その視線の先には地面に座っている10代か20代程の男が1人。
 今は1月で、外の気温も相応の温度だ。
 にも関わらず、視線
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