ペルソナ3
2058話
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、ここにいるのは当然のようにこれから初詣に行く相手を待っている状況であり……そんな男が、俺達に妙なちょっかいを出してくる筈もなかった。
「じゃあ、行くか。色々と屋台も出てるみたいだからな。たこ焼きと、焼きそば、お好み焼き……辺りは食いたいな」
「あのね、さっきお雑煮食べてきたばかりでしょ」
呆れたように言うゆかりだが、その言葉は事実だった。
昨日は結局、何だかんだと巌戸台分寮に泊まる事になり、朝食に荒垣の作った雑煮を……そして昨夜の残りの料理を食べたのは間違いない。
だが、食べた物がすぐに腹で魔力となる以上、食いすぎという事にはならない。
それは、俺が幾つものチャレンジメニュー……いわゆる、大盛りを30分で食べたら無料とか、そういうのをクリアしている事から、明らかだろう。
「気にするなって。ほら、行こうぜ」
「全く、アクセルは私が……いや、私達がついていないと、駄目だな」
そう言う美鶴だったが、言葉とは裏腹に口元には嬉しそうな笑みが浮かんでいる。
ゆかりも同様で、俺はそんな2人と一緒に境内に向かうのだった。
『……』
俺と、ゆかり、美鶴の3人は賽銭箱に賽銭を入れてお参りをする。
こういう時は、願いを言うんだよな。
さて、この場合はどんな願いを言えばいいのやら。
無難に、今月末の戦いで勝てるようにか?
もしくは、出来るだけ早くホワイトスターに戻れるようにか?
はたまた、ゆかりや美鶴との関係についてか。
どれもありといえばありだが、ぶっちゃけダークブレインとかの破壊神とかを倒してきた俺にとって、神様ってのはあまり当てに出来ない存在なような気がするんだよな。
まぁ、実際に会った……いや、この場合は遭ったか? 遭ったのが自称神のダークブレインだったから、というのが大きいんだろうが。
ああ、それとネギま世界の京都であったリョウメンスクナノカミも分類としては鬼神だっけ? ……そうなると、俺ってば神を喰ってる扱いになるんだが。
もっとも、この場合の神と鬼神では格そのものがかなり違うだろうけど。
ともあれ、今月末に戦うニュクスも、ギリシャ神話の神だし。
……ニュクスって名前は望月が言ってたんだけど、仮の名前だよな?
実は本当にギリシャ神話に出てくる神そのものって事はない、と思うんだが……ないよな? うん、そうであって欲しいとしみじみ思う。
ともあれ、平穏無事な1年でありますようにという、ありふれた……それでいながら、俺が願うにしてはあまりにも無理がある願いをしつつ、お参りを終える。
「さて、じゃあ何か食べていくか」
「あのね……まぁ、お参りをする前に屋台に寄らなかったは褒めてもいいけど。それで、何を食べるの?」
少し呆れたようにゆ
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