ダン梨・A
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、という問いをしたと思う。
その答えの片鱗を、俺は見た気がした。
「ねぇ、ルー!君のトモダチ、カックイー魔法覚えたんでしょ!でしょ!」
「俺はバミューダなんですけどねぇ……」
「分かってる!バミューダのルーなんだよね!」
「分かってねぇ分かってねぇ。300%分かってねぇ」
「でね!ズババドカーンってしてるの見て!ちょっとフビョードージョーヤクだと思ったのよ!」
「無視かい。というか誰が何の条約結んでんだよ」
「それでお願いしたんだ!ルーにもズババドカーンって!!」
「誰にお願いしたの?というかそれ言葉だけ聞いたら俺の体がズババドカーンだからね?」
まぁ俺の話も聞いてくれ。
その日俺は「そろそろベルの受難だなー」とか思いつつも普通にベルと一緒に戦ってたわけよ。そしたらダンジョントラップ的なものが発動して分断されて、とりゃーず俺は一度地上に帰還する事にしたのよ。運悪いなぁとか思いながら。ベルとリリ二人でも全然問題ない階層だったし、二人も戻るって言ってたしね。
で、帰ったついでにちょっと近道しようと路地裏に入ったらね。「ルー!」って叫びながら羊頭が俺の腰にヘッドアタックかまして来やがったのね。内臓ひっくり返るかと思う衝撃だったぞ。俺防御ステ低いからこれでちょっとステータス上がるんじゃねと思ったよ。
で、見てみると例のヤツ、可愛いけど電波全開なコルヌーちゃんが何が楽しいのかにこにこ笑って「会おうと思ったら会えた!これって運命?」とかいうのよ。というか今回も馬乗りにされてんだけど。がっちり足で押さえられて抜けられんし、抜けようとするとコルヌーちゃんのスカート捲れてパンツ見えそう。
……こらそこ、捲ってしまえばいいのにとか言うな。故意でめくったらそれは畜生の行いよ。え?お前十分畜生だろうって?そこはそれ、路線の違いよ。俺はスケベ路線とかいいから。ブラックキャットからToLoveるへみたいなのマジいらんから。
まぁそういう訳で、俺は「こういう運命」かと、なんとなく悟ったのですよ。
「で、用意してもらったの!ルーのためのズドドダダンダーを!」
「擬音変わっとるがね」
「という訳で、どうぞ!」
「どうぞってお前それ魔導書……っつーかページを直で見せる奴があるか!?」
こうして俺はズババドカーンでズドドダダンダーな魔法を覚えさせられ、ベル同様気絶したのだった。
「………あー!次に会ったら色々話しよって約束したのに寝ちゃった!コルヌー大失敗!?」
うっさいわ羊頭。お前なんか嫌いや。
ちなみにその後コルヌー氏は俺をヘスティアの教会の中に適当に放り込んで帰ったらしい。物凄い角度で気絶していたとは発見したヘスティアの談である。寝違えたかの如く首が痛い。あいつどんだけ自己中なんだ。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ