43部分:エリザベートの記憶その二十一
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いるのだ」
「あの教団がニーベルング族のものだからです」
「ニーベルング族の」
「はい」
パルジファルはまた答えた。
「ニーベルング族とは。一体何だ」
「一言で言いますとクリングゾル=フォン=ニーベルングの一族です」
パルジファルは述べた。
「ニーベルングの」
「はい。ですが我々が普通に考えているような一族ではありません」
「血縁ではないのか?」
「いえ、血縁です。ですが」
「違うというのか」
「詳しいことは私にもまだわかっていませんがその通りです」
彼は答えた。
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