41部分:エリザベートの記憶その十九
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体を離す。
「行かせるか、待てっ!」
「ヴェーヌス!」
ジークフリートはクンドリーを追おうとする。タンホイザーはヴェーヌスへ向かう。
「この勝負、預けておく」
クンドリーは艦橋の一番端まで行くとこうジークフリートに対して言った。
「また会うことになる。ではな」
「クッ!」
そしてそのままそこのボタンを押し扉の向こうに消える。その動きは思ったより早くジークフリートは為す術もなかった。こうしてクンドリーは二人の強敵から逃れたのであった。
「あの女、またしても」
「今はあの女のことはいい」
だがタンホイザーはそれには構おうとしなかった。
「今は。ヴェーヌスの方が」
彼は倒れるヴェーヌスを抱き起こしていた。そして彼女を必死に支えていた。
「ヴェーヌス、大丈夫か」
「公爵様・・・・・・」
タンホイザーに応えるその声は弱々しいものとなっていた。そこから彼女の命が尽きようとしているのがわかった。
だが彼はそれでも諦めたくはなかった。彼女に必死に声をかける。
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