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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica15-C局員狩り〜Flame vs Flame〜
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を魔力刃の腹で薙ぎ払う中、目前までルインがすっ飛んで来ていた。振りかぶられていた燃える右拳があたしの顔目掛けて繰り出される。ここはルシルのやり方を真似てみようかしらね。左手に魔力を分厚く纏わせて、アイツの拳を覆うように優しくキャッチしつつ、受け止めるんじゃなくて後方へと流すように引っ張る。
「とりゃぁぁぁぁぁ!!」
そして右手に持つ“フレイムアイズ”の柄尻をアイツの鳩尾に打ち込んで、ルインを宙で前転させるように放り投げた。アイツが宙で体勢を立て直して着地するより早く振り返って・・・
「ヴォルカニック・スカッシャァァーーーーッ!」
アイツの・・・その、男の人にとって大事なところ目掛けて“フレイムアイズ”を振り下ろした。アイツはまともに斬撃を受けて、車を大きく潰しながら沈んだ。手応えからして未だに、勝った、って断言できないわ。クレイモアフォームの魔力刃は、シールドやバリアなどを魔法無しで破壊できるようになってるんだけど・・・。
(コイツの防御力侮りがたし、ね)
カートリッジを3発ロードして、いつでも再攻撃が出来るようにスタンバイ。全身を覆っていた炎は完全に消え失せていて、ルインも仰向けに大の字で倒れてる。たとえ起き上がったとしても、そこで容赦なくでトドメを撃ち込ませてもらうわよ。
「く・・・う・・・ぐぅ・・・!」
「投降してもらいたいのだけど?」
呻き声を上げながら寝返りを打とうとしてるルインにそう勧告すると、アイツは「ご冗談を・・・」って断った。だから「そう。残念よ」とあたしは“フレイムアイズ”を振り上げる。
「ヴォルカニック・・・スカッシャー!」
もう一度斬撃を直接お見舞いしてあげた。ただでさえすでにスクラップ状態だった車が、今の一撃でバラバラに吹っ飛んだ。さっきまでは妙な手応えだったけど、今の一撃で“フレイムアイズ”から伝わる手応えは、勝った、と思えるものだった。“フレイムアイズ”を肩に担いで、完全に伸びてるルインを見下ろしていると、体の輪郭が崩れ始めた。
「・・・。ん?・・・ちょっ、はぁ!?」
細い体格だったルインが、それはもうゴツイ体格へと変身(というよりは戻った?)した。ザフィーラの人型モードのように筋骨隆々で、服装は信じられないことに「神父服・・・!」だった。しかもあたしは、この男に見覚えがあった。
「名前は確かそう・・・ガリホディン、・・・ガリホディン・ダムマイアー」
聖王教会騎士団の騎士であり、さらに言えば脱退したルミナの代わりにパラディンへと繰り上げ昇格した拳闘騎士だ。頭の中で最悪の展開が次々と浮かんでくる。仮面持ちの正体が現役のパラディン。となると、他の仮面持ちの中にも教会騎士団に関係する人間がいるかもしれない。
「早くみんなに報せないと・・・!
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