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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica15-C局員狩り〜Flame vs Flame〜
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くした状態で高速突撃してきた。前に向かって突き出され、開いた指を直角に曲げた両手は、まるで犬か狼の口を思わせるわ。でも突進攻撃ならせめて「アインスの速度を超えなさい!」って無茶なことをあたしは叫んだ。チーム海鳴において陸戦・空戦共に最速のアインス。あの子の突進だけは完全には避けられないわ、あたし。
「せぇぇぇぇい!」
“フレイムアイズ”を野球のバットに見立ててフルスイング。速度はともかくルインの突進力はかなり強くて、腕がへし折られるかと思ったけど、「とぉりゃあああああ!」とアイツをまた吹っ飛ばして、車の列に突っ込ませてやったわ。
「フレイムアイズ、バヨネットフォーム」
≪応!≫
“フレイムアイズ”を銃剣形態へと変える。刃に高熱を付加するフレアブレードを発動して、戦闘スタイルを中距離へと変更。ひしゃげた車の山の中から「素晴らしい、実に素晴らしい!」って興奮気味なそんな言葉が。車1台を両手で持ち上げながらルインが瓦礫の山から姿を見せた。
「直進的な攻撃ではカウンターの餌食ということですか・・・!」
放り投げられる車を横っ飛びすることで躱すと同時、「獄火拳!」と拳の形をした火炎弾を6発ほど撃ってきたけど、横っ飛びからの側転でそれらも回避。負けじと「フレイムバレット!」と連射。
「ふんっ!」
ルインは足元の車を直立になるよう蹴り上ることで盾とした。火炎弾が車の腹下に着弾したことで大爆発して、ルインがまたも爆炎に飲み込まれた。ま、どうせ何ともないのでしょうけど。
「しかしながら私はご存知のとおりベルカ式の使い手。真っ直ぐが心情・・・です!」
片手でそれぞれ車を持ち上げたルインは「行きます!」と車をまた放り投げてきた。あたしは短距離高速移動魔法の「フォックスバット・ラン!」を発動して、飛んでくる車を避けながら「フレイムバレット!」を連射。
「炎奪者・・・!」
両手に炎を纏わせたルインは、防御も回避もせずにあたしの火炎弾を真っ向から受け止めた。あたしの火炎弾は爆発することなく、アイツの手の中に「吸収・・・!?」された。
「私は灼熱をも呑み込む業火の騎士。すべての炎は、我が炎の前にひれ伏す。そこに例外は無し」
「力説どうも」
対炎熱魔法の騎士というわけね。相性的には悪いのでしょうけど、吸収するのにも限界はあるはずよ。だから「フリンジングボム!」とバスケットボール大の火炎弾を3発と連射。ルインは「燃料ありがとうございます!」って燃える両手の平を火炎弾に向けた。吸収されるより早く「ファイア!」って号令を掛けて3発動時に炸裂させた。アイツが爆炎に飲み込まれたのを確認。
「フレイムアイズ、クレイモアフォーム!」
≪応よ! 一気に片を付けるんだな!≫
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