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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica15-C局員狩り〜Flame vs Flame〜
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†††Sideアリサ†††

「はぁ〜、今日も疲れたぁ〜・・・」

デスクワークに警邏に捜査にと激務を終えて帰宅の途につく。時計の針はもう深夜12時を回ってる。あたしはミッド地上本部の首都防衛隊に所属していて、部下15人のバニングス隊を率いている。んだけど、隊員の中には教会騎士団にかつて勤めていた人も居て、教会騎士団独立の影響で今は休職中。一応、補充要員を回してきてくれたおかげで、まぁ上手く隊が機能してくれてるわ。

(でも言っちゃ悪いけど戦力としてはガタ落ちなのよね・・・)

そんな新生バニングス隊として頑張ってるのだけど、管理局から騎士局員が何百人と一斉に抜けたのはかなり痛い。残業も増えたしさ、チーム海鳴の親友たちともスケジュールがなかなか合わないから、一緒にどこかへ遊びに行けていないわ。

「そろそろまともな休暇がほしいわね〜」

なんて文句を独りで垂れながら地上本部の地下駐車場へと降りてきて、自分の車の元へと覚束ない足取りで向かう。早々に家に帰って休もう。とそんな時・・・

――トランスファーゲート――

直感が働いた。無人だった駐車場にあたし以外の誰かが居る。首から提げてる待機モードの“フレイムアイズ”を胸元から取り出す。局員なら足音がするのが普通。わざわざ足音を消して歩く必要なんてないもの。でもこの誰かは足音を消して歩いてる・・・気がする。足を止めて振り返る。シーンと静まり返る駐車場だけど・・・。

(やっぱり誰か居る。しかもかなりの手練だわ・・・!)

疲労で省エネモードになってた頭を戦闘モードへと切り替える。そして「さすがはチーム海鳴の魔導師ですね」って、変声魔法を使っているのか機械的な声色でそう言う、オペラ座の怪人のような「仮面持ち・・・!」があたしの前に姿を見せた。

「お初にお目に掛かる。私は最後の大隊(レッツト・バタリオン)が1人、ルインと申す」

「ルイン? 当然本名じゃ・・・」

「ありませんね。コードネームですよ。意味は、赤い炎、です」

ルインで赤い炎か。ミッド語じゃないのは確かね。コイツを捕まえた後、色んな言語に詳しいルシルにでもどこの世界の言葉か教えてもらおうかしら。

「で? あたしの前に現れた理由は何? 出頭してくれるのなら大歓迎なのだけど?」

あたしがそう聞くと、ルインは何も言わずに学ランのポケットから小さな球体を取り出して、足元へと無造作に落とした。ガラスみたく割れた後、得も言われる何かがブワッと広がって、駐車場が「結界・・・?」のようなものに覆われて灰色の世界となった。

(魔法・・・? にしては魔力を感じなかったわね・・・)

「あなたを拉致にしきました。大人しく投降してくれるのであれば、私としては大変嬉しいのですが?」

「「・・
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