ペルソナ3
2057話
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りもよっぽど高価だろうな。
ただ……美鶴曰く、本当に偶然出来た物らしいので、同じ物を作るのはまず無理だという話だが。
製法とかが分かれば、量産とか出来たかもしれないんだが。
精神系の状態異常を軒並み防いでくれるらしいし。
「暖かい……アクセルって便利よね」
「ふふっ、一家に一台といったところか?」
「それは……うーん、美鶴先輩の言いたい事も分かりますけど、アクセルがそんなに大量にいたら、世の中シャドウ云々よりもよっぽど混乱しそうですよ?」
ゆかりの言葉に、美鶴は肩を抱いている俺の顔を見て、小さく笑う。
「それは否定出来んな。それどころか、アクセルに熱を上げる女が大量に出て来て、社会問題になりそうだ」
「お前達……俺の事を何だと思ってるんだ?」
『アクセル』
お互いにタイミングを計った訳でもないだろうが、ゆかりと美鶴は声を揃えて俺の名前を口にする。
「アクセルが何かと言われれば、それはやっぱりアクセルだとしか言いようがないでしょうね」
「そうだな、アクセルという生き物。それが正しい」
「……そんなアクセルという生き物の俺と恋人になっている誰かさん達は何なんだろうな」
「アクセルという生き物に、望んで捕らえられた蝶?」
「ふむ、ゆかりは上手い事を言うな。……だが、蝶か。そう言われると、ちょっと照れるな」
「そうか? 俺から見れば、間違いなくゆかりも美鶴も、蝶と呼ぶのに十分な魅力を持ってるけどな」
そう言うと、ゆかりと美鶴の2人は顔を真っ赤に染める。
こうして、俺達は年越し蕎麦の準備が出来たと山岸が呼びにくるまで、3人でイチャつき……キスしているところを山岸に見られる事になる。
うん、煩悩の鐘とかあるけど、俺には全く効果がないな。
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