暁 〜小説投稿サイト〜
リング
40部分:エリザベートの記憶その十八
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
意味がわかるな」
「ヌウッ」
「そして私もいる」
 ジークフリートは剣を構えていた。ビームサーベルであった。
「ヴァンフリート」
「私は銃だけでなく剣も使える」
 そう言いながら前に出る。
「今それを見せてやろう」
「小癪なことを」
 クンドリーの整った顔が歪んだ。そして銃を捨て剣を取り出す。彼女もまたビームサーベルを出していた。
「私を。このクリングゾル=フォン=ニーベルングを倒すなどと」
「確かに貴様がニーベルングだったならばわからぬ」 
 ジークフリートはそれに応えた。
「ニーベルングならばな。だが今の貴様の身体は」
「クンドリーという女のものだ。どうやら彼女では我等二人の相手は難しいようだな」
「まだ言うかっ」
 男の声と女の声、両方で言った。
「私は。敗れぬ」
「いや、敗れる」
 タンホイザーはそれを否定した。
「今の貴様は焦っている」
「おのれっ」
 ビームサーベルを一閃させた。そしてそこから光を放ちタンホイザーを狙う。だがそれはあえなくかわされてしまった。
「今のもだ。おそらく貴様自身ならば私も危なかっただろう」
「だが今の貴様では。我々を倒すことはできぬ」
「ニーベルング、覚悟しろ」
 タンホイザーは銃の狙いを定めた。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ