40部分:エリザベートの記憶その十八
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意味がわかるな」
「ヌウッ」
「そして私もいる」
ジークフリートは剣を構えていた。ビームサーベルであった。
「ヴァンフリート」
「私は銃だけでなく剣も使える」
そう言いながら前に出る。
「今それを見せてやろう」
「小癪なことを」
クンドリーの整った顔が歪んだ。そして銃を捨て剣を取り出す。彼女もまたビームサーベルを出していた。
「私を。このクリングゾル=フォン=ニーベルングを倒すなどと」
「確かに貴様がニーベルングだったならばわからぬ」
ジークフリートはそれに応えた。
「ニーベルングならばな。だが今の貴様の身体は」
「クンドリーという女のものだ。どうやら彼女では我等二人の相手は難しいようだな」
「まだ言うかっ」
男の声と女の声、両方で言った。
「私は。敗れぬ」
「いや、敗れる」
タンホイザーはそれを否定した。
「今の貴様は焦っている」
「おのれっ」
ビームサーベルを一閃させた。そしてそこから光を放ちタンホイザーを狙う。だがそれはあえなくかわされてしまった。
「今のもだ。おそらく貴様自身ならば私も危なかっただろう」
「だが今の貴様では。我々を倒すことはできぬ」
「ニーベルング、覚悟しろ」
タンホイザーは銃の狙いを定めた。
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