第46話 ヘルクスハイマー伯爵確保
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している。
「中佐、我々からも礼を言いますぞ」
「シェーンコップ中佐、大したことじゃないですよ」
「いや、中佐のお陰で、又我々は犬死にしないで済みましたからな」
「それほどでもないですけどね、その代わり、巡航艦襲撃では苦労して貰いますからね」
「お任せあれ、姫君の仰せの様に」
シェーンコップは笑いながら言うから、全然説得力が無かったのである。
「プププ。中佐、本物のお姫様は又後で会えるわよ」
「そうでしょうが。我々ローゼンリッターでは、中佐が姫であり、女神様なんですがね」
「フフ、破壊の女神《カーリー》 かしら、それとも冥王姫《ペルセポネー》かもよ」
「ハハハ。それでは我々は、獄卒ですかな」
「アハハ」
艦橋が笑いに包まれていた。
「各戦隊所定の地点で待機せよ。獲物が餌に食いついたら、速やかに所定位置にワープアウトし敵艦を包囲せよ。敵艦にはローゼンリッターが強襲揚陸艦で突撃する為沈めないようにせよ。各員の努力に期待する。以上」
カールセン提督の訓令と共に50隻ずつに分かれた14グループが各々の待機地点へワープしていく。又通常型貨客船に偽装し情報部員が乗った小型輸送艦(原作の親不孝号、アンデューティネス号と同型の小型輸送艦)が若干速度を上げた状態(経済速度)で離れた航路から監視を続ける事に成っている。
旗艦ヘクトル以下強襲揚陸艦を含む、50隻は尤も巡航艦に近い地点へワープアウトするためにドールトン大尉が航路計算を行っている。リーファはシェーンコップと突入時の話し合いの最中である。ラップはカールセン提督と作戦の詰めで相談中である。
スールズカリッターはヘルクスハイマー伯爵一行の案内人として輸送艦に移動して行った為、此処には不在である。それがスールズカリッターの今後の人生に意外な事件を引き起こすとは、この時原作とOVAを見て大概のことを知っているリーファを含めて、誰も思いつかなかったのであった。
帝国暦484年1月18日
■フェザーン回廊同盟側出口
帝国軍巡航艦ヘーシュリッヒ・エンチェンは何の妨害も受けず当初の目的通り、フェザーン駐在武官からの連絡を受ける所定の地点へと到着した。停泊するとフェザーンからの暗号電文でヘルクスハイマーが既にフェザーンを出港したとの緊急連絡が到着した。
「既に16時間前にフェザーンを出港した模様です」
「船の細評も来ましたが、武装船一隻も付いている訳ですな」
「航海長現在の推定位置を計算してくれ」
「艦長不味いですな、既に回廊を出ている可能性が高いですな」
「推定位置でました」
「敵を避ける一日がたたりましたな」
「艦長どうしますか?」
「頭は押さえられなかったが、未だ間に合う追撃するぞ」
「航跡はたどれるか?」
「
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