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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第15話 修羅場なんてなかった…なかったんだよ
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情は言葉通り、寂しげに笑みを浮かべる。
寂しげな笑みは作品で見ると尊く感じることはあったり、そして次の展開で胸が躍ることはあるのだが…それが現実に――目の前の少女でされると胸が躍るのではなく、苦しくなるものだ。

「一応早く帰ってくるつもりだけど…まぁ相棒次第だからなぁ…」

最後の言葉を小さく呟いてオレは1年前から組んでいる相棒を思い浮かべる。

相方は大体ギルドに居るよりも、各地に巡ってアニマを封じ込めることに専念している。
いつもならオレも一緒に行っているのだが…相棒――ミストガンから気を遣ってもらい、少しの間休暇みたいな時間を頂いた。

だからギルドで過ごしたり、この6年の内にまだやっと完成された重力部屋(グラビティルーム)で修行したりしている。

重力部屋――6年前にラクサスと共に達成したクエストで度々と重力部屋の会社は開発が進み、ついこの前に出来たのだ。

重力部屋はやはり素晴らしいと言えばいいのか、重りを付けての修行より重力を高めた部屋でのトレーニングはやりごたえがあり、まだ一段と力が上がった。

それをジェラールやラクサスと一緒に行ったり、さっきまで騒がしかったナツ達と一緒に行ったことがあった。

沢山の支援も受けて完成された重力部屋は、人気もあり様々な人たちがトレーニングしていることで人気が爆発的に上がっている。

だから予約を取らなければならないのだが――


【いえいえ!!私達の会社を救ってくれたお二方には予約などせずにいつでもご来店ください!あなた達がいなかったら私達の研究も達成できなかった可能性があったのです。あの化物を討伐してくれたおかげで自然の魔力も戻りやっと重力が完成されたからこその成功――それをしてくれたあなた達に予約させるよりも特別部屋を使っていただいた方が何よりも救いか…!!】

等など、大袈裟でありながらスゴイ感謝が伝わった。

元々この依頼はオレ個人として受けたのだからラッキーだったのだが…流石に特別扱いだと他の人たちからの評判が落ちるかもしれないので流石に断った。



ただ―――一番いい重力部屋を割引するクーボンをもらえたが。
おかげで財布事情は順調順調。

「まぁ、行くまで暫くここで過ごすからあまり寂しがらないでくれよ。土産も一応取れたら持ってくるからよ」

取れたらの話だがな。あいつも頑固なところあるから来れるかどうか…いや、妖精の尻尾の皆は頑固な所あるわ。

「とりあえず、出発前までは暇だからすることなく…ここであいつらを見ているか重力部屋でトレーニングするか今悩み所でなぁ…」

「それなら私のお買い物とか付き合ってくれるかしら?買う物が多くて困っていたのよ」

先ほどの寂しそ
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