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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第15話 修羅場なんてなかった…なかったんだよ
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を上から見るラクサスにオレは笑みを浮かべて言う。

「もちろん、オレもこのままでは居ねえ、もっと腕を上げて強くなるからな?」

「それは私もだ。今のままより実力を上げるほうが身のためだからな」

オレだけではなく、ジェラールも答えた。こっちもやる気満々で師匠は嬉しい…オレがじゃないけど。

「ハッ、そうかよ。……レッド、お前はあの二人に伝えたのか?」

「ん?誰に?何が??」

「何がってお前…お前がミストガンと一緒にルームシェアしていることを、エルザとミラに言ったかって聞いてんだよ」

あっ


「お前、いつも片付けが大雑把で汚えからよくミラが世話をしに来たり――」

そうだった。思えばオレってあまり家の片付けを綺麗にしていなければ掃除あんましていなかった…。

前世でもそうだったけど…よく親が家に来て掃除をしてくれたな…。ここもマスターやラクサスが遊びに来ては一緒に綺麗にしてくれることがあった。ミラがこの事を知って定期的にここを掃除にしてくれたことを忘れていた。

…そうだ、ミラに「もう家の片付けしてくてもいい」と言っていなかった…そういやミラって今日来る日だったような…――

「――エルザがあの馬鹿二人を連れて遊びに来ることも忘れていたのか?」

そういやエルザがよくグレイとナツをオレの家に連れて風呂に入ったり、一緒にトランプしていたことを思い出した。そういやこんなことがあったなぁ…ナツは家が近いからよく来ることはあれど、エルザはよく苺ケーキなんで持ってきて一緒に試食することがあったな…。


…やべえ、ジェラールの正体バレる可能性が高くない?

チラッとジェラールを見たらなんか慌てていない。むしろオレの方を見て安心しているような―――待て、まさかオレが対策を持っているなんて思っているのだろうか…オレ持ってないんだけど。

「…伝えたとくの忘れていた…。早く報告とか誤魔化したりしねえと…」

「それがいいかもな。ミストガンのこともそうだろうが、アイツらも性別が互いに違うことを知ったら色々とマズイだろ」

「だなぁ……ん?ミストガンの性別のこと知っているのか?」

「たりめえだろ、コイツの格好、どう男だと思えやいいんだよ」

ラクサスは遠目でオレの方を見ている。ああ、そうだ…ジェラールって傍から見れば女性らしいスタイルしているもんな…身長は少し高い程度、そして下は――なんでもないです。だからブルブルと震えないでください。ミストガンサンオチツイテ。

「…まさか、レッド(先生)は私が男だと…?」

「……あれ、そこ?」

「そこじゃなかったらどこなんですか…?」

いや、女性っていやらしい目には敏感だよね?軽
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