暁 〜小説投稿サイト〜
孔雀王D×D
13 ライザー、再び
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
当の教師であり、オカルト研究部の顧問であるが、その実は、堕天使であり、グリゴリと呼ばれる組織の総督である。そして、ヴァルキエルも堕天使の幹部である。
 ヴァルキエルは、朱乃の実の父では、あるのだが、朱乃は、もうしばらく父と呼ぶことを控えていた。
「ほう、堕天使の総督殿も動きだしているわけか」
 ライザーは足を組み、腕を前に組んで頷いた。
「で、ライザー。何かわかったことがあるの?」
 リアスは、しびれを切らし、ライザーに詰め寄った。
「まぁまぁ、落ち着けよ、リアス。これから説明するよ」
 ライザーは、組んでいた腕でリアスの接近を抑えるように手を前にしてぶらぶらと左右に振った。
 リアスは、その様子をみて、再び座っていた椅子に戻って座り、腕を組んだ。
「さて、その凰蝶という娘の力の説明の前に、今いる我々の世界の歴史を説明しなければならない」
 ライザーは、身を乗り出し、リアス、朱乃、そして、一誠、アーシアを見つめた。
「私達の歴史を?」
 リアスは、ライザーをあきれたように見つめた。
「そうですわ、リアス様。私たちは、凰蝶を知るには、私たち、天使、堕天使、悪魔の歴史を知らなくては、ならないのです」
 ライザーの言うことは、何故か信じられないと思うが、 レイヴェルが言うのなら信じられると思った。
 何故なら、ライザーは、いつも表現が軽いのだ。その反面、 レイヴェルは、学力もさることながら一誠のサポート能力も高く、信頼がおける存在だ。
「わかったわ、ライザー、 レイヴェル。あなた方の報告を聞きましょう」
 リアスは、一つため息をついて言った。
「そういえば、一誠様もアーシア先輩も改めて、私たちの世界の歴史を知るのは初めてでしたわね」
  レイヴェルは、一誠とアーシアに微笑んだ。
「確かに、そうだなぁ」
「えぇ、そうですね。私は、教会で聞いたことはありましたが、教会主体の歴史しかしらないです」
 一誠とアーシアは見つめあいながら言った。
「いい機会だ、二人とも。これから悪魔界を担う二人には、じっくり聞いておいてほしい」
 ライザーの言葉に、二人は頷いた。
「我々、天使、堕天使、悪魔。そして、人間とこの世界を大別すると、4種類に分けられる。
 確かに姿、形はあるだろうが、大体はこれに当てはまると言っていい」
 ライザーは、静かに語り始めた。
「では、我々はどこから生まれ、どこから来たと思う?」
 ライザーは、周りを見渡した。ライザーの演説めいた話し方に、いつものライザーではない一面を見て、一誠は吹き出しそうになった。
「こら、一誠。真面目に聞け」
 ライザーはそんな一誠を叱咤した。
「そうよ、一誠」
「そうですわ、一誠君」
 ライザーに続き、リアスと朱乃にも注意を受け、一誠は、申し訳なさそうに頭を掻い
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ