猫娘と明かされる秘密編
NO.045 フォウ:オリジン
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初めて使う力だったために暴走を起こしてしまった。
そして、フォウは結果……全生命力、全個性……己の魂さえも出久に与えてしまったのだ……。
出久の一部になったフォウは悟る……。
己の呪いを出久に引き継がせてしまった事を……。
『これが、私のすべて……ゴメンねイズク……ゴメンね!』
『フォウ……』
フォウの過去を追体験した出久は一時言葉を失っていたが、そこである事を思いつく。
『そんなに卑屈にならないで、フォウ。それにせっかく助けてくれたのに文句なんて言えないよ』
『でも……』
『それに……なら僕もフォウの償いを手伝うよ』
『えっ?』
『今まで奪ってきた生命力は僕の身体を治す事にも使えるけど、『与える』個性で人助けもできるんだよ?』
『で、でも……制御を誤ったら私と同じ事になっちゃうんだよ!?』
『うん。だからフォウは制御を手伝ってほしいんだ……二人で『与える』個性を制御すれば失敗なんてきっとない! いつ使い切るかは分からないけど、それまで一緒に生きていこう?』
『イズク!!』
もうフォウは泣いていた。
もし体があったら盛大に出久に抱きついている事だろう。
出久はフォウを非難する事も出来ただろう。
だが、それも踏まえてフォウの償いの手伝いをしていこうと決めた瞬間だった。
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