猫娘と明かされる秘密編
NO.045 フォウ:オリジン
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きる事に疲れて、でも死ねないからどうしようもない事のジレンマで、もうゆっくりと誰とも関わらずに生きていこうと……ひっそりとした古い神社に身を潜めていた。
だが、そんな時に一人の人間が猫に話しかけてきたのだ。
『君、どうしたの?』
少年……緑谷出久は猫に話しかけてきたのだ。
普通なら尻尾が二股に分かれている猫など不気味だろうに出久は恐れもせずに話しかけてきたのだ。
なるべく関わりを持ちたくなかった猫は爪を伸ばして出久を威嚇する。
だが、出久はそんな事にも動じずに、
『怖がらないで……僕は君をイジメないから』
ホッとするような笑顔を浮かべて出久は猫に話し続けた。
それも毎日。
さすがに猫も何度も来られてはといい加減出久を受け入れることにした。
幸いもう自在に個性は操れるので生命力を奪う事をしなければいい……。
そうして出久はやっと受け入れてくれた猫に笑みを浮かべて、
『それじゃ君に名前を付けてあげるね!……そうだね、鳴き声が『フォウ』って鳴くから『フォウ』なんてどうかな?』
『フォウ!』
なぜか猫……フォウは素直に受け入れていた。
なぜかって……そこではるか昔の飼い主の事を思い出していた。
もとの飼い主もそんな事を言って自分の事を『フォウ』と名付けていたっけ……と言う思いであった。
それでフォウは久方ぶりの癒しを出久に感じていたために心が癒される気持ちであった。
そんな関係が続いていく中で出久が毎日語る。
『今日はかっちゃんがね!』
『すごいんだよ、かっちゃんって!』
『かっちゃんはね!』
と、飽きることなくかっちゃんかっちゃんと楽しそうに話す出久を見てフォウは少しの嫉妬と羨望を抱くようになった。
それでもフォウは出久に抱きつく事でその感情を忘れるようにまでは出久になついていた。
……そして、運命の日。
いつも通りに出久がフォウのいる神社にやってきて、生命力が溢れているので食べる必要はないけど、それでも持ってきてくれた食べ物を食べている時だった。
一人のヴィランが現れて、そして結果……出久は重傷を負ってしまう……。
病院に運び込まれた出久を追うフォウはそこで今にも死にそうな出久の姿を見て、
『奪う事は出来るのに……いざこういう事態になったら助けることが出来ないなんて……』
と、出久の上で涙を流した時だった。
その時に初めてフォウは己の中にある力を悟る。
超常が発生して、もとからあった力以外にも新たにフォウに『個性』が宿っていたのだ。
その個性は『与える』という抽象的で曖昧な個性。
『なんでもいい! イズクを助けることが出来るならなんでもする!』
その願いが届いたのか分からないが、『与える』個性が発動したのだ。
だが、
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