EATING28
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っても差し支え無い。
チリンッ、と首輪の鈴が鳴った。
「うん!よく似合ってるわぁ!」
オネェ店員が翼に袋を渡す。
「何があってこうなったかは知らないけど、ペットの面倒は最後まで見なきゃダメよ?」
「?」
こてん、と翼が首を傾げた。
それを見たオネェ店員はある程度のいきさつを察した。
「あぁ…そう言うこと…。本当、悪い猫ちゃんね」
「はて、何の事でしょうか?」
「何でもないわ。ほら、買ったなら早く帰りなさいな。
今後とも御贔屓にね」
「はい。きっとまた来ますわ」
夜架が翼の手を握って、店の外へ出ていった。
「凄いわねぇ、あの子達。全くスキがなかったわぁ…」
side in
買い物を終え、昼食を食べてから俺達はボーダー本部へ戻った。
やっぱり、チョーカーは目立つみたいだ。
さっきから夜架に視線が集まっている。
「あれ? 翼と夜架ちゃん…?」
ランク戦ブースで観戦していると、迅に声をかけられた。
「よう迅。久し振り」
迅は林道さん達と一緒に玉狛支部に行ったので最近会ってなかったのだ。
「あ、あぁ久し振り。ところで夜架ちゃん」
「なんでしょうか?」
「そのチョーカーどうしたの?」
「主様に買って頂きました」
「………………ゑ?」
迅が固まった。
「さっき買ってきたんだ。夜架がチョーカーつけたいから選んでくれっていってな。
どうだ?似合ってるだろ?」
夜架は黒系の服をよく着るので、赤いチョーカーはいいアクセントになっている…と思う。
「翼が選んだのか?」
「そうだけど?」
すると迅が天を仰いだ。
「どうしたんだよ迅?」
「いや…なんでもないよ。じゃ、お邪魔虫は退散させてもらおうか」
何だったんだろうか…?
離れていく迅が、途中で足を止めた。
「夜架ちゃん」
「なんでしょうか迅様?」
「程々にね」
「わかっています」
「なら、いいよ」
迅は再び歩きだした。
「夜架。さっきのなんだったんだ?」
「きっとこのチョーカーですわ。小学生にアクセサリーはまだ早いのではと迅様は仰ったのです」
「ふーん…? プライベートならいいんじゃない?」
「ええ、ですので私はこのチョーカーを着けつづけます。いつまでもいつまでも」
「そか!選んだ甲斐があるって物だな!」
side out
余談
「夜架ー。試しにリード着けて見ましょうとか言ってたけどさー。
リード、床についちゃってるよ?」
「そうですね…。では主様が持っていてはい
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