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ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第1章 これから始まる物語
第2話 はじまりは突然に
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モノが、「オリ主」と呼ばれる転生者である。
 二次創作界では、――俗に「神様転生」「異世界転生もの」と呼ばれるジャンルとして――大勢力を築いている


「あははは!ザフィーラにぴったしじゃねえか。なあ、シグナム」
「私の口からは、何も」
「わたしは、ザフィーラを応援していますよ」
「フォローになっていないぞ。マスターも酷なことをいいなさる」

「ごめんよザフィーラ」
「む、むう。主が気になさることはない。愛称をもらえるとは、盾の守護獣の誉である」

((それはそれでどうなんだろう))

 
 ――っていう認識をボクはしている。
 まあ、だいたいこんな感じである。たぶん。きっと。
 つまるところ、ボクは、転生モノの例にもれず、ハイスクールD×Dという作品の世界に転生したのだろう。


 ただ、そのわりには、前世のプロフィールは思い出せない――なぜか、オタ知識はある――ことは、不可解だ。
 死ぬ間際の記憶も。神様とあった記憶も。どんな転生特典を頼んだのかも――全く覚えていないのである。
 転生先や、転生特典を選べるパターンが主流にも関わらず、だ。  
 まあ、テンプレはあくまでテンプレであるから、そこまで気にする必要はないだろう。 
 

「それじゃ、これで皆そろったね」

  
 推測になるが、夜天の書は、転生特典で得たのではないだろうか。
 それならば、説明がつく――ボクが、「八神はやて」なのも。バグが修復されているのも。無尽蔵の魔力も。
 なにはともあれ。昨日、クラスメイトの兵頭一誠――彼こそが、原作主人公様である――が、他校の美人さんに、告白されたという話を聞いた。
 原作に描写されていた一幕である。
 つまりは――――そういうこと。

「では、いただきます」
「「「「「いただきます!」」」」」
  
 
 2度目の人生。
 ――2回目の現世における家族。
 2度目の高校生活。
 ――2年目の高校における新生活。

 
 ボクは、すべてひっくるめて、いまの生活が気に入っている。
 けれども、ボクの学校――駒王学園――が、原作と呼ばれる物語の舞台であり、台風の目になることを「知っている」。
 だからこそ、出来る限りの準備をしてきたのだ。あの日、決意し、決断した日からずっと――待ち続けてきた。 
 さあ、今日もいい天気だ。学校へ行くとしよう。

 
 「いってきます」


 ――――大切な家族と暮らしていくために。



 
 
 「とうとう『原作』とやらが始まるのですね」


 わたしは、長らく破壊の権化として、次元世界に災厄をもたらしてきた。
 もはや、思い返すことが億劫なほどの昔から、最悪のロストロギア「闇の書」として、恐れ
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