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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒魔術-Dark Majic- Part1/舞踏会とミスコン
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で構いません」
「ちょっとサイト。あんたばっかりが決めるんじゃないの。全くもう…」
もともと自分たちで決めて準備を行うつもりだったのだ。自主的なものであっても、開催してもよいというのならそれで十分だ。
「じゃが、何か生徒たちで問題が起こった場合、いかなる理由があっても中止せざるを得んとがある。くれぐれも気をつけるんじゃぞ」
「学院長のお心遣いに報いるよう、精一杯努めます!」
条件付きだが開催してもよいと言う話を受け、二人は早速仲間たちにこの事を知らせに行った。二人が去った後、オスマンとコルベールは互いに顔を見合わせた。
「生徒たちからこんな提案がされるとは思いませんでしたよ」
「確かに数ヶ月前なら、わしらは今以上に驚いたことじゃろう」
「サイト君が来てから、ですね。この学院が…生徒が変わり始めているのは」
「うむ、彼の周りではさまざまな変化が訪れつつある。これが今、これまでの災害の影響さえも覆す効果をもたらすことを祈ろうではないか」
これまで幾度も災いが降りかかった魔法学院だが、同時に新たな風も吹いている。オスマンたちはサイトたちの行動に期待を寄せた。



怪獣や宇宙人の襲撃で学院に通わなくなった生徒、学院から離れていった平民たち。彼らを呼び戻すため、
平民と貴族の間で有事の連携を行えるようにするため、そしてクリスが学院に馴染めるように、
歩み寄り始めているが、シュウとテファの間にできた微妙な距離感を。
気づけばこの一つの行事のために、たくさんの目的が揃っていた。
これらの目的を達成するため、自分達の力のみで平民に向けた舞踏会を開く。
まずは現在も通っている生徒や勤務中の平民たちに話すことで根回しする役目をクリスが受けようとしたが、彼女のほかにもギーシュやモンモランシーが引き受けた。皇女とはいえ、よその国からの留学生…つまり余所者である彼女より、在学生である二人の顔を利かせたほうがよいと二人が自ら名乗り出た。一応顔は広く知れている(ギーシュの浮気という不毛なきっかけによるものだが)二人なので任せた。
舞踏会に利用する道具についてだが、これにはもうひとつ気になることがあったのでシュウ、コルベール、キュルケ、タバサ、そして気になって同行してきたテファと、ここに直接封じられていたリシュが訪れた。
気になることというのは、リシュ。彼女がなぜこの学院の地下室で眠っていたか…ダークメフィストとの戦いが直後におき、アルビオンへの偵察任務を受けていたので調べる時間がなかったが、前述の任務が失敗しアルビオンへ行くことができなくなったため逆に時間的余裕ができ、改めて彼らはリシュの封印された理由を知るためにも地下室を訪れたのだ。
「リシュ、ここが、あなたが眠っていた場所?」
「うん…」
シュウとコルベールが、共にリシュが封じられて
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