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おぢばにおかえり
第四十四話 二人でお外に出てその二十七

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「お泊りしただけでいいでしょ」
「けれど実際にお風呂一緒に入ったでしょ」
「同じお部屋で寝たしね」
「別に恥ずかしがることじゃないでしょ」
「そうそう、女の子同士だし」
「そうだけれど阿波野君がいるのよ」
 男の子がです、阿波野君を観ながら皆に言いました。
「そんなこと言ったら」
「別にいやらしいことしてないでしょ」
「そうよ、私達そうした趣味ないし」
「ちっちはそういうの気にし過ぎよ」
「変に真面目で鈍くて疎いんだから」
 何か一方的に言ってきます、鈍いとか疎いとか何に対してそうなのか聞いていてわかりません。
「これじゃあね」
「本当に先が思いやられるって思ってたけれど」
「まあ安心していいかもね」
「今のままだとね」
「何言ってるかわからないけれど」
 本当に全くわkりません、何を言いたいのか。
 ですが皆にです、わからないことは置いておいて言いました。
「まあ今はこの子色々と案内してるから」
「案内させてもらってます」
「変なことはしそうにない子だしね」
 おかしな子ではありますけれど。
「今日は夕方まで一緒だからね」
「そうそう、私達も言わないから」
「二人で色々行ってね」
「そうして楽しんできてね」
「はい、楽しませてもらってます」 
 ここでこう言うのが阿波野君です、何といいますかこの調子のよさといい加減さには困ったものです。 
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