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世界に痛みを(嘘) ー修正中ー
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アキトはビビを庇いながらその猛威を一身に左手の掌で受け止める。

 想像以上の威力だ。
 アキトは自身の想定していた以上の威力に眉根を寄せる。

「くはは、効くだろう?」

「能力にかまけたそこらの馬鹿共とは俺は違うぞ。鍛え上げ研ぎ澄ましてある。」

 挑発にアキトが応えることはない。
 だがそんなことはクロコダイルにとって関係はなかった。

「だが、まだまだ余裕そうだな。」

 砂の断層の攻撃が鳴り止む。
 だが、これで終わりなどではない。
 
「そら、追加だ。」

 続けての第二波。
 クロコダイルは再び腕を振り下ろした。

 アキトは再度、左手の掌で砂の猛威を受け止める。





 だが、アキトはその身を僅かに後方へと後退した。
 驚くことに威力が先程よりも上がっている。 

 右手はビビを抱えているために依然として遣えない。
 アキトは眉根を寄せ、徐々にその身を後退せざるを得ない。

 アキトの左腕の肘が少しずつ折れ曲がり、掌からは血が流れ、服の袖が破けていく。
 両手と能力を十全に遣えない今、圧倒的に此方が分が悪かった。

 自分を心配し、声を荒げるビビの声も今は届かない。
 今なおクロコダイルから繰り出される巨大な砂の攻撃、砂漠の宝刀(デザート・スパーダ)の猛威が止まらないからだ。

 それだけではない。
 奴は此方へと腕を振り下ろすその刹那の瞬間に腕を2度振り下ろしていた。
 つまり実質的に砂漠の宝刀(デザート・スパーダ)は2度放たれているのだ。

「くはは、中々やるな。」

「ならばこれならどうだ?」

 だがそれでもクロコダイルは容赦などしない。
 続けて掌から小さな旋風を起こすことで砂嵐を創り出す。

「くはは、貴様らもこの国に来たのならば一度くらい見たことがあるだろう?」

 今なお砂の斬撃が止まることはない。
 アキトはまた少しずつ後退していく。

「そう、砂嵐だ。」

「実にこの国の連中は扱い易かった。ユバの穴掘りジジイ然りだ。」

 それはまさか……。
 途端浮上する最悪の可能性。

 ルフィ達の誰もがクロコダイルの言わんとすることを理解した。

「貴様らも覚えておくと良い。砂嵐はそう偶発的に何度も町を襲ったりしないものだ。」

 そう、此奴が全てユバへと砂嵐を解き放っていた張本人であったのだ。

「お前がやったのか……!」
「殺してやる……!」

 ルフィとビビが怒り心頭にクロコダイルを睨み付けるも、奴はそれさえも己を奮い立たせるスパイスとなっているのか笑みを一層深めた。

「そうだ、俺はこれまで何度も砂嵐を解き放ってやった。」







「丁度、こんな風に
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