第45話 ラインハルト捕殺作戦会議
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が、急遽亡命者の保護を行う事に成った。
詳しい事はアッテンボロー中佐から報告して貰う」
髭面のカールセン少将の言葉にリーファ以下、元々事情を知っている人間はニヤリとし、知らない人間はいきなりかと言う顔や困惑した顔をしている。
「ご指名を受けました、アッテンボロー中佐です。今回我が艦隊は艦隊の練度向上とローゼンリッター連隊の新規訓練を行う予定でフェザーン近隣まで航海してきましたが、情報により帝国貴族の亡命者がフェザーン経由で入国する事が決まりました」
「政争に敗れた貴族が亡命してくること自体珍しく無いのでは?」
幕僚の数人が疑問をぶつける。
「我が艦隊が護衛する事が必要なのですか?」
「その貴族は帝国の新兵器を持って亡命してくるとの情報が来ています。さらにその新兵器が画期的なために追っ手が送られたとの情報が入りました」
「しかし、どの様に同盟側へ帝国軍が来るんですか?」
「皆さんの、疑問は尤もですが、過日イゼルローン回廊を強行突破した巡航艦一隻が同盟側宙域で消息を絶ったとの連絡が有りました。その艦が遭難したのか、進軍しているのかは不明ですが、念には念を入れよと有りますので、包囲殲滅訓練を行いつつ、貴族の保護を行う事とします」
「しかし、報告書だと巡航艦の消えた地点で爆発が認められたとありますが?」
「敵も馬鹿ではありませんから、ダミーを爆破したとも考えられます」
リーファの説明に納得する者、いぶかしむ者など千差万別であった。
「その装置ですが、ゼッフル粒子に指向性能力を持たせる兵器との情報も入ってきたのです」
「何だって、ゼッフル粒子を操れると言う訳ですか?」
「帝国技術総監シャフト大将が研究させているとの情報が有ったはずです」
その言葉に多くの士官が頷くはじめる。
「それだけ大事な、兵器であれば、イゼルローン回廊からの巡航艦侵入や、フェザーン回廊からの仮装巡航艦侵入などが起こる可能性が考えられます」
「なるほど、確かにあり得ますな」
「仮装巡航艦なら幾らでも送り込めるか」
口々に戦隊長や幕僚が話しながら頷く、そしてカールセン提督が命令をする。
「と言う訳で、我が艦隊は万が一に備えて、警戒を行いつつ訓練と亡命者保護を並行で行う」
スクリーンに巡航艦、仮装巡洋艦に対する包囲殲滅作戦が表示され、各戦隊の位置関係やフェザーン回廊までのルートが出されて、戦隊指揮官達がそれを読み取りながら話し合いを行う。更にローゼンリッター連隊による敵艦襲撃に関するシミュレーションも行われた。
「アッテンボロー中佐、我々はどの様な役を宛がわれて居るんですかな」
「シェーンコップ中佐には主役を張って貰いますからね」
不敵に笑みを浮かべる、リーファとシェーンコップ。
「ほう、敵艦は撃破するの
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